「狂人の部屋」ポール・アルテ★★★☆☆
「狂人の部屋」ポール・アルテ
早川書房(ポケミス1801) ISBN:978-4-15-001801-6
ハヤカワのポケミスも1800番を超えました。
1800番はダルグリッシュの新刊。2000番まで、あと200冊だとして、最近のペースならあと17年かぁ。刊行ペース落ちてるしなぁ。
1150番のランドル・ギャレット『魔術師が多すぎる』を10年以上探しているのですが、どこかにないかなぁ。Amazonでは4000円以上するんだよね。
ということで、あらすじを出版社から引用します。
あらすじ:
ハットン荘のその部屋には、忌まわしい過去があった。百年ほど前、部屋に引きこもっていた文学青年が怪死したのだ。死因はまったくの不明。奇怪なことに、部屋の絨毯は水でぐっしょりと濡れていた……
以来、あかずの間となっていた部屋を現在の当主ハリスが開いた途端に、怪事が屋敷に襲いかかった。
ハリスが不可解な状況のもとで部屋の窓から墜落死し、その直後に部屋の中を見た彼の妻が卒倒したのだ。しかも、部屋の絨毯は百年前と同じように濡れていた。はたして部屋で何が起きたのか?
さすがのツイスト博士も困惑する、奇々怪々の難事件。
感想:
ポール・アルテの最高傑作という触れ込みだったのですが、確かによくできていたかもしれません。
しかし、時代設定を頭に入れてよまないと引っかかる部分が多くて、乗って読んでいくには難しいですね。
あと、いつものアルテのカーばりの密室を中心とした外連味はありません。確かに、予言や死体蘇生なども散りばめられているのですが、中心となるのが愛憎劇のように感じて、楽しめませんでした。
謎自体が、さほどひねってなく、結構読めてしまうことも本格オタク的には減点ですね。
<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>
特に、メインの事件のセーラが死ぬ事件。トリックは、パトリックが何かを見たという部分で読めてしまうし、トリック自体も偶然に頼りすぎだと思います。
逆に、本格本格していない分、普通の読者層にも読みやすいのかもしれませんが、そんなのアルテ以外が書けばいいじゃないかという感じです。
読者の評判は、前評判通りに高いようですが、悪くはないですが、本当かなぁって感じです。
次は、密室&オカルトをお願いします。

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