「犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題」法月綸太郎★★★☆
「犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題」法月綸太郎
光文社カッパ・ノベルス ISBN:978-4-334-07666-5
えっと、法月綸太郎は初めてでしたっけ?
綾辻行人や有栖川有栖と並ぶ新本格の勇ですが、遅筆なのがたまにきずですね。『生首に聞いてみろ』の感想を書かなかったからだな。
ということで、感想行きます。
出版社から、あらすじ引用します。
あらすじ:
売れっ子ライター・虻原がマンションから転落死した。そのマンションには、虻原もかつて所属していた劇団の主宰者が住んでいた。最近、その劇団の芝居を巡り、二人には感情のもつれがあったらしいのだが……。
虻原は、寄稿した雑誌の最終回のコラムに不可解な俳句を二首、残していた。さらに「六人の女王にたずねるがいい」という謎のメッセージが。はたして、俳句に隠された謎とは?(表題作)
星座にまつわる六つの謎を解き明かす、まさに端正な本格推理!
感想:
探偵:法月綸太郎シリーズ。
このシリーズは、エラリイ・クイーンに習い、探偵と作者が同姓同名で探偵が事件の記録を小説にしているという形態を採っています。さらに、その父親が警察官というところも踏襲しています。
作者(というか新本格の作家の多く)がクイーンに陶酔しているからかどうか分かりませんが、小説のほとんどがこてこての本格謎解き小説です。
この「犯罪ホロスコープ」はIとなっていることからもわかるように、シリーズになるようですね。
“ホロスコープ”ということで、12ヶ月の十二星座をテーマとストーリー、トリックに組み込んであります。
クイーン的には、作者も言っているように「エラリイ・クイーンの新冒険」辺りの雰囲気に近いですが、かなり十二星座を使うために無理をしている感じがします。その辺りの無理をしているかもという雰囲気も似ていますが、「神の灯」がないんだよなぁ(笑)。
ということで、すんなり読めるのですが、もっと小説的な面白みとか、どんでん返しの妙とかで読まして欲しいなぁ。
短編の中では、「ゼウスの息子たち」。これはまじめに「やられたっ!」って思いました。ぜひ引っかかってください。

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