「黄昏色の詠使いV 全ての歌を夢見る子供たち」細音啓★★★☆☆
「黄昏色の詠使いV 全ての歌を夢見る子供たち」細音啓
富士見ファンタジア文庫 ISBN:978-4829132609
黄昏色の詠使いシリーズも今回で一区切りです。
眠ったままのクルーエルはどうなってしまうんでしょうか?
灰色名詠との対決の結末は?灰色名詠の王たる真精ラスティハイト(Lastihyt)は現れるのか?
ということで、感想行きます。
出版社から引用しておきます。
あらすじ:
昏睡するクルーエルの治療のため、ケルベルクを訪れるネイトたち。
そしてクルーエルを狙う灰色名詠の使い手もまた、ケルベルクに姿を現す……。
大切な人を守るために何ができるのか?
感想:
「Episode 1」が終了ということで、一区切りです。タイトルの黄昏色の詠使いに繋がる終わり方でした。
で内容。今まで読んでいた人なら誰でも一度は考える展開で、お話しが進みました。予定調和と言いますか、大団円といいます。それはそれで悪くないですね。
特に主人公たちを助けようと、周りの人間たちが身を削ってフォローする展開は大好きで、良かったです。
主人公たちに目をやると、クルーエルの復活方法は、想像通りでした。前のお話しで、いきなりクルーエルがああいうことを言い出したので、これは伏線でしょうと考えていました。
でも、そのあとの名詠は、ああそういう手がと思いました。漫画のエレメンタルジェレイドと同じと言えばそれまでですが、二人合わせての名詠には感動しました。
ちょっと残念なのが、時間が足りなかったのか、エピソードがつぎはぎっぽかったところ。
エイダなど周りの人間たちが、フォローのために闘っているのに、それを途中で投げっぱなしで場面転換するというのが繰り返されていたのが引っかかりました。
あと、せっかくクルーエルが復活したのだから、彼女にももう少し活躍の場を与えてほしかったな。灰色名詠の名詠生物と闘うとかが少しあれば。まぁ、場面が切迫していたので難しいでしょうが。
さて、灰色名詠との対決は終わり、これからは空白名詠との対決というか、名詠の謎に迫ることになりますね。空白名詠の空白者も凶暴ではないようだし。
で、気になるのはこんなところ。
赤のクルーエルの中になぜ空白名詠の真精アマリリスがいるのか(調律者だから?)。シャオの「夜」とネイトの関係は?
そして、一番気になるのがカインツの行動の真意は?
「Episode 2」が待ち遠しい。次は、短編集らしいですが、登場人物が多いので、その辺りの話が読みたいなぁ。

こんばんは。
読み終わりましたので、コメントを。
>周りの人間たちが身を削ってフォローする展開は大好きで、良かったです。
良い感じでしたね。
ファンタジーモノにおいて、こういう展開は王道なんですけど、やっぱり良いです。
>クルーエルの復活方法は、想像通りでした。
これも王道と言えば王道でしょうか。
白雪姫・・・、が思いついた私は単純なのですかね?(笑
>それを途中で投げっぱなしで場面転換するというのが繰り返されていたのが引っかかりました。
これは、そう思いましたね。
エイダの闘いとか、「ああ、そういえば・・・」って感じになったし。(汗
でも、このような展開は1巻と同じですね。
場面転換の流れは異なっておりますけど。
登場人物が多いのも考えモノですか。
色々な謎が残ったままですね。
1巻を読み終わったとき、「これで終わりでもエエやん」と思いましたけど、そんなことはありませんでした。
この巻で「大人は大切なことを忘れている」については決着しているように思えるんですけど、
名詠式の謎が残っていることを考えると、「成り立ち」などに掛けてくるかもしれませんね。
何度か読み返したいんですけど、如何せん次の本次の本と買ってしまうので・・・。
きちんと読むべきと思える良い作品ですよ、ほんと。
投稿: マサ | 2009年1月25日 (日) 23:22
マサさん☆
休日出勤ご苦労さまです。
>ファンタジーモノにおいて、こういう展開は王道なんですけど、やっぱり良いです。
ええ、自分も王道が好きなんです。
>白雪姫・・・、が思いついた私は単純なのですかね?(笑
あ、白雪姫かぁ。そう言えば、それが正しい感想ですね。(汗)
>エイダの闘いとか、「ああ、そういえば・・・」って感じになったし。(汗
この後、もっとそういう感じになっていきます。今クライマックスです。
>登場人物が多いのも考えモノですか。
最近の小説やマンガ、アニメは多いですね。
長く楽しむのにはいいのかもしれませんが。仮面ライダー竜騎方式と呼んでおります。あ、ディケイドが始まりましたが、あれは反則でしょう。(余談)
>色々な謎が残ったままですね。
今、怒濤の謎解きが行われています。楽しみがまだあるということでしょう。
>名詠式の謎が残っていることを考えると、「成り立ち」などに掛けてくるかもしれませんね。
ええ、鋭いですね。
主人公は、ネイトで、クルーエルが謎の中心ということだけ言っておきましょう。
>きちんと読むべきと思える良い作品ですよ、ほんと。
構成や伏線がきちんとしているので、よい作品だとは思います。
ただ、もう少しリーダビリティが上がるといいんでしょうが。文章がこなれていないというか、そういう作品なのかもしれませんが。
投稿: 藍麦 | 2009年1月26日 (月) 00:13
始めましてです。久しぶりに読み答えあるなぁというものに出会えてほっこりです。短文で失礼。先が読みたいと想える文作に出会えてよかったなぁ、が今の感想だったり。
因みに大好きなアマデウスさんの セラフィ語?英名みたいなのが判らないのが今は残念です(涙)
投稿: 銀珠 | 2009年2月 6日 (金) 14:14