レンタルマギカ「ありし日の魔法使い」三田誠★★★★☆
レンタルマギカ「ありし日の魔法使い」三田誠
角川スニーカー文庫 ISBN:978-4-04-424919-9-C0193
アニメも無事大団円を迎えた(?)レンタルマギカですが、原作小説はまだ続きます。
今回は、予告通りに過去話、いつきが社長になる前の〈アストラル〉のお話です。
わくわくしますねぇ。
って今日は発売日3日前?アニメの余韻があるうちにと早く出したのかな?
ということで、いつもながらに当てにならない出版社のあらすじを引用しておきます。元はここ。
あらすじ:
「魔法を使わない魔法使い」伊庭司は、錬金術師ユーダイクス、魔女ヘイゼルらと魔法使い派遣会社〈アストラル〉を創設する。
そこへ布留部市という地域の調査依頼が舞い込む。
だがその地で待ち受けていたのは禁忌の魔法使い達〈螺旋なる蛇〉だった!
その強大な力で隻蓮、ユーダイクスが倒される。絶体絶命の中、司に反目していた猫屋敷は〈螺旋なる蛇〉に勧誘される……。揺れる猫屋敷の出した結論とは!?
過去から現代に続く〈アストラル〉の謎がここに!
感想:
いやぁ、非常に面白かったです。一気読みしてしまいました。表紙も非常にいい雰囲気です。
しかしあらすじで〈螺旋なる蛇〉って書いていいの(汗)。
お話的には、猫屋敷 蓮が〈アストラル〉に入ってなじむ前の時期で、いつきの「妖精眼(グラムサイト)」が魔術に汚染されるきっかけになり、穂波・高瀬・アンブラーのトラウマになっている事件の「表側」を描いたものです。
時系列的には、前回の短編集『魔法使いの記憶』の中の「魔法使いの出会い」に続く感じですね。
ということなので、新しい〈アストラル〉だけに絡むみかんちゃんや黒羽さん、そしていつき(汗)以外のメンバー勢ぞろいで大活躍で、非常に盛り上がりました。司社長の「社長命令だ」もありましたし。
しかし、アディの登場は強引じゃない?一応現在に繋がりますけれど。
ということで、この当時の〈アストラル〉のメンバーはこんな感じ。
・社長:伊庭 司 [魔術師でない。妖精博士]
・ユーダイクス・トロイデ [錬金術]
・ヘイゼル・アンブラー [ルーン魔術]
ここまでが創業者ですね。
・隻蓮 [真言密教]
・猫屋敷 蓮 [陰陽道]
そして
・柏原 代介 [道術]
柏原(笑)の魔術系統が明確に出てきたのは初めてですよね。
司がどうやって魔術も妖精眼もなく社長をやっていて、しかも〈協会〉に認められていたのかはわかりました。
お話は、竜だけではなくもう一つのキーで、『魔法使い、貸します!』と『竜と魔法使い』に非常に密接に繋がっています。それが何かは読んでのお楽しみ。
アニメ版のレンタルマギカで、『竜と魔法使い』を見て、その中に旧〈アストラル〉が出てきたので非常にタイムリーでした。
あと、敵もどこかで出てくるだろうなと思っていた死霊術(ネクロマンシー)とか、新しい魔術(苦笑)がいっぱいで燃えましたね。
で、ここまでですか?残念。
7年前の社長失踪事件もやって欲しいなぁ。あと、柏原くんの件もぜひに。
というか、このメンバーで別シリーズやってもいいんじゃない。是非に。
しかし、猫屋敷さんって、あの人以外に負けたことないって言ってませんでした?

猫屋敷の言葉の引用です。
『私、一対一の魔術戦闘で負けたことは一度しかないって』
(妖都の魔法使い)
といってますから、通常の戦闘は別と、僕はうけとりましたが?
この解釈があっていればいいのですがね?
投稿: コウスケ | 2008年3月29日 (土) 21:11
コメントありがとうございます。
>『私、一対一の魔術戦闘で負けたことは一度しかない』
>といってますから、通常の戦闘は別と、僕はうけとりましたが?
あぁ、なるほど。一対一が重要なのかもしれませんね。
>この解釈があっていればいいのですがね?
確かに、アストラルでの戦いはほとんど一対一ではないので、合っていると思います。
ありがとうございます(嬉)。
投稿: 藍麦 | 2008年3月29日 (土) 22:18
影崎の魔術系統が道教なのは、『妖都の魔法使い』で禹歩を行っていたので一応既出ではないでしょうか。あと死霊術も『妖都』で出てきましたね。今回「楽しみな弟子」といわれているメルキオールが<永遠>の座についていて、実はロンドン編は向こうからすればがちで因縁の対決だったことになりますね。怨まれるわけだ。
投稿: 鰤端末 | 2008年4月21日 (月) 09:54
コメントありがとうございます〜。
>影崎の魔術系統が道教なのは、『妖都の魔法使い』で禹歩を行っていたので一応既出ではないでしょうか。
「禹歩」って中国の儀式だと思っていました。「道教」って言葉もなかったような。
言われて調べてみると、道教の歩行術って出てきますね。陰陽道でも使われるとか。なるほど〜、勉強不足でした。奥が深い。
>あと死霊術も『妖都』で出てきましたね。
手元にないので思い出せませんが、そうだった気がしてきました(苦笑)。
>メルキオールが<永遠>の座についていて、実はロンドン編は向こうからすればがちで因縁の対決だったことになりますね。
なるほど。マルチェッラが<永遠>で、それを継いだのがメルキオールというわけですね。「螺旋なる蛇」の座は8人でしたっけ?
ナジムとドゥマの後が誰かも気になりますね。
投稿: 藍麦 | 2008年4月21日 (月) 22:25