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2009年3月22日 (日)

「黄昏色の詠使いIX ソフィア、詠と絆と涙を抱いて」細音啓★★★半☆

T 「黄昏色の詠使いIX ソフィア、詠と絆と涙を抱いて」細音啓
富士見ファンタジア文庫 ISBN:978-4-8291-3381-1-C0193

さて、今月の購入予定記事に、発売日を間違えて書いていた気がする「黄昏色の詠使い」シリーズの最新刊です。物語りもクライマックスに差し掛かっていて、いよいよある程度の決着がつきそうな雰囲気ですが、どうなっているでしょうか。楽しみです。

昨今、ラノベ原作のアニメ化が多いのですが、この「黄昏色の詠使い」は、言葉や詠、しかも発音がポイントになったりしているので、非常にアニメしにくいです。なので、アニメ化はないだろうと安心して読んでいられますね。

ということで、感想行きます。

あらすじ:
「クルーエルがいなくなった時、あなたは一人で何ができる?」

夜の競闘宮でシャオから問いかけられ、ネイトは立ちつくす。

凱旋都市エンジュの永い夜は続いていた。“名詠式が存在する理想の世界”を目指し、繰り返されるミクヴァ鱗片を巡る戦い。鱗片の行方によって“残酷な純粋知性”―クルーエルの運命が、決まる。

彼女が、世界から消えてしまうかもしれない―その事実を突きつけられ、ネイトは自分の中の想いを自覚する。

「何にかえても、クルーエルさんを守る。だって彼女は僕の―」

大切な人を見つけて、少年は決意を抱く。“君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー、物語はついに“世界”の核心へ。

感想:
「黄昏色の詠使い」の第二楽章も、いよいよこの巻で終わりです。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

そして、すぐに「最終楽章」へと突入することになるわけですが、「最終楽章」ということは、物語が終わるというわけです。

確かに、いままでの伏線をうまく回収して、謎解きがきちんとされて、破綻的にはあまりなくうまく出来ている気がします。ただ、ちょっと、大風呂敷が広げられすぎている気がしなくもないかも。要は、世界の創造主との争いになって来ているわけで、それはちょっとでかすぎやしないかい?という気がしています。

特に、そのでかい設定に抗うのがクルーエルさんや、カインツならまだいいのですが、ネイト本人ですからね。ちょっと無理筋じゃない?という気もします。

しかし、逆にネイトがクルーエルさんのために、無理筋を招致で立ち向かうのがいいんだという気もすこしはあります。ただ、このネイトを本来ならミオたちがサポートして欲しいのですが、物語がでかくなりすぎて、それがありえないのが悔しいのかも知れません。

ところで、前巻の感想で、ぶつぶつとカインツの虹色詠唱の物足りなさを語っていましたが、今回はきちんとそれがカバーされていました。というか、最初から虹色はこういう設定だったのでしょうが、自分が浅い読みでちょっと物足りないなんて書いてしまったんでしょう。

すみません、虹色詠唱は、色の集合だけではなかったです。きちんと、世界が作られていました。

あと、この巻のポイントは、やはりクルーエルさんと、アーマでしょうか。クルーエルがああなるのは、ある程度よめましたし許容できるのですが、アーマはちょっと予想外でした。ネイトを守って的な展開かと思いましたが、ああいう風に使うとは。でも、そこでクルーエルさんと結びつくのは、ちょっと反則ではないかな。(汗)

次巻は、えらくでかい話になってしまったので、他の人に手が出せなくなって、ネイトとシャオ、クルーエルの3者だけの物語になりそうです。ミオに割り込んで欲しいけれどなぁむりだな。

で、次がラストですか?えぇ?

以前の感想は、こちら。
「黄昏色の詠使いVIII 百億の星にリリスは祈り」
「黄昏色の詠使いVII 新約の扉 汝ミクヴァの洗礼よ」
「黄昏色の詠使いVI そしてシャオの福音来たり」
「黄昏色の詠使いV 全ての歌を夢見る子供たち」
「黄昏色の詠使いIV 踊る世界、イヴの調律」

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コメント

こんにちは。
VIII巻のコメントは飛ばします、ごめんなさい。

>アニメ化はないだろうと安心して読んでいられますね。
全くです。
完結した作品ならば、アニメにしてくれても構わないと思うんですけど、
メディアミックスの展開は無しで良いです。

>大風呂敷が広げられすぎている気がしなくもないかも。
伏線や謎解きがうまく出来ていたからこそ、最後の最後にきた「風呂敷」に吃驚してしまったのもありそうですよね。
「まさか、そうなるか」とは思わなかったんで。

>ネイトを本来ならミオたちがサポートして欲しいのですが、物語がでかくなりすぎて、それがありえないのが悔しいのかも知れません。
それは次巻で分かることなのでしょうけど、今の感想なら「それも欲しい要素」ではあります。
ただ、キャラクターの焦点がネイト、クルーエル、カインツ、イブマリーの4人に当たっているから、
難しいところでしょうね。
なので、
>次巻は、えらくでかい話になってしまったので、他の人に手が出せなくなって、ネイトとシャオ、クルーエルの3者だけの物語になりそうです。
>ミオに割り込んで欲しいけれどなぁむりだな。
ここに掛かります。

>虹色詠唱は、色の集合だけではなかったです。
>きちんと、世界が作られていました。
最初から概念はあったんでしょうね。
一番身近だと思っていた「特異な色」が、結果的に一番疎遠だった「特異な色」と言えばよろしいでしょうか。

>ネイトを守って的な展開かと思いましたが、ああいう風に使うとは。
オイシイですよね、アーマは。(笑
創造主ネタを最初から考えていたのならば、この流れも自然なのでしょうね。

「シャナ」へコメントをしていないのは、おそらく長編になるだろうと書く前から
考えているためです。(汗
なので、もっと時間のあるときに書きます。

マサさん☆
留守番で昼寝をもくろむ藍麦です。

>VIII巻のコメントは飛ばします、ごめんなさい。
ええ、無理強いはしません。シャナもありますし。(爆)

>メディアミックスの展開は無しで良いです。
詩(うた)ですしね。似たような感じに、エレメンタルジェレイドがあるんですが、あれは列記とした日本語なので。

>「まさか、そうなるか」とは思わなかったんで。
確かに。まぁ、思い起こしてみると、そうなる可能性は十分だったんですけれど。
起源の話とか。

>次巻で分かることなのでしょうけど、今の感想なら「それも欲しい要素」ではあります。
ええ、ぜひ次巻を読まれてからということで。(笑)

>最初から概念はあったんでしょうね。
ええ、あったと思います。ただ、構想初期からの設定には思えないですけれど。

>創造主ネタを最初から考えていたのならば、この流れも自然なのでしょうね。
そうなんですが、アーマだけでなく、イブマリーもちょっと反則だなぁ。

>なので、もっと時間のあるときに書きます。
ええ、じっくりお待ちしますです。(笑)

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