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2009年5月13日 (水)

「スリーピング・ドール」ジェフリー・ディーヴァー★★★半☆

J 「スリーピング・ドール」ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 ISBN:978-4163274706

最近、アニメやラノベの感想ばかりを書いてきたので、ちょっと原点(?)に立ち返って、ミステリを行きます。

実はずいぶん前に読んで、感想を書いた気になっていたんですが、書き忘れていたのに気付いたんですね。ディーヴァーは、ほとんど感想を書いてきているので、欠落を出したくないという気もあります。

ということで、リンカーン・ライム・シリーズではありませんが、ディーヴァー行きます。

出版データベースから紹介を引用します。

あらすじ:
キャサリン・ダンス―カリフォルニア州捜査局捜査官。人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。いかなる嘘も、彼女の眼を逃れることはできない。

ある一家を惨殺したカルト指導者ダニエル・ペルが、脱獄、逃走した!捜索チームの指揮をとるのはキャサリン・ダンス捜査官。だが、狡知な頭脳を持つペルは大胆に周到に裏をかき、捜査の手を逃れつづける。

鍵を握るのは惨殺事件の唯一の生き残りの少女テレサ。

事件について何か秘密を隠しているらしきテレサの心を開かせることができるのは、尋問の天才ダンスしかいない…。

ハイスピードで展開される逃亡と追跡。嘘を見破る天才ダンスvs他人をコントロールする天才ペルの頭脳戦。「言葉」を武器に悪と戦うキャサリン・ダンスの活躍を描くジェフリー・ディーヴァーの最新作。ドンデン返しの魔術師の超絶技巧がまたも冴えわたる。

感想:
ディーヴァーの人気シリーズであるリンカーン・ライム・シリーズの前作「ウォッチメイカー」(感想はここ)で登場した「キネシクス」分析の天才キャサリン・ダンスを主役に据えた新シリーズです。

「ウォッチメイカー」ではキャサリンのことを貶してしまったんですが、彼女が単独で主役ならば悪くないですね。しかも、今回の敵はキャサリンとかみ合います。

いつもながらにディーヴァーはどんでん返しがポイントで、内容をすごく説明しにくいんですが、「キネシクス」という能力(?)の特徴から、ライムシリーズよりも直接的に犯人と対決する感覚が高まり、サスペンス色が強くなっている感じがしました。

特に、ベルとの直接の対決が面白いですね。ライムはその身体的特徴や操作方法から、科学的な証拠を通して犯人と会話するというのが特徴ですが、ベルはやはり直接対峙しないと能力を活かせませんからね。

そういう意味では、このベルという犯人も良かったです。ディーヴァーの犯人は、いつもエキセントリックで魅力敵なのですが、ここでもまたその期待を裏切っていません。

ただ、個人的な感想をいえば、やはり「キネシクス」がいくら犯罪科学の粋だと言われても、ライムの科学捜査よりも非科学的に感じてしまうので、ライムシリーズに軍配をあげてしまいます。もちろん、シリーズが続けば違うのでしょうが。

次は、ライムシリーズらしいので、期待して待ちたいと思います。なお、キャサリンの次も既に準備されているようで、それも楽しみです。

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