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2010年9月25日 (土)

劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

G 「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」です。

はい、シルバーウィークの谷間に年次休暇をいただきましたので、代休のガンオタ子供と一緒に見てまいりました。
第1週の興行成績はなかなかすばらしいものだったようなのですが、やはり平日の午前中ともなるとさほど客はなしと。空いていました。というか、無料特典の切り替え前日だったので、特典が品切れになっており、そのために避けた方も多かったのかも。

パンフレットも早くも刹那版は売り切れ状態で買えず、子供はガッカリしておりました。グラハム名言ノートを買うべきだったと悩んでおられましたので、別途購入しておきましょうか。

という前置きは置いておいて、賛否両論、特にガンオタ間で論争を巻き起こしている(?)「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」感想行きます。

自分は、頭ごなしに否定ではありませんが、肯定論者ではありませんので、それを理解したうえでお進みください。

テレビアニメ版の「機動戦士ガンダム00」自体をあまり評価していないので、申し訳ありませんがそれを覚悟の上でということで、念押ししておきます。あと、ネタバレをナシにしては書けないので、それもご容赦願います以降ネタバレ全開です。

世界観やあらすじは、公式ページで確認をお願いします。

感想:
今回の「劇場版 機動戦士ガンダム00」の物語を評価する際にポイントとなる点は一つ、「ガンダムとしてやる必要があったのか?」です。

ガンダムとは?
「機動戦士ガンダム」とは何かということの議論になりそうですが、自分の立ち位置を明確にしておきます。自分は、「機動戦士ガンダム」を「近未来に地球と近い宇宙でモビルスーツを武器に繰り広げられる戦争ドラマ」だと思っています。そこに、ニュータイプとしての進化を絡ませる。

結局、ガンダムの元ネタとなったのであろうハインラインの『宇宙の戦士』の世界から大きく逸脱しなければよいという考えです。

なので、SEEDもWingも別にアリです。で、Gガンダムなどはパロディとして存在しているという感覚ですね。

ガンダム00とは?
「機動戦士ガンダム00」とは、テレビ版を見た限りでは、戦争は紛争と姿を変え、人間が人間を理解するために革新者(イノベイター)として進化することをテーマにしているように思えました。つまり、相互理解は争いから人間を解き放てるのかってところでしょうか?

何が問題なのか?
で、この「劇場版 機動戦士ガンダム00」で大きく問題になっているのが、異星人との紛争を描いたことでしょう。今までガンダムは意識して「異星人」を登場させて来ませんでした。しかも、今回の相手は「人」ですらありませんからね。

つまり最初の定義にあった「戦争ドラマ」から逸脱しているわけです。なので「ガンダム」ではないという批判が起きているわけです。もちろん、モビルスーツとしての「ガンダム」が出ていれば「ガンダム」だという人もいるわけでしょうが。

ただ、ぽかーんという感想を持たれた方が多いのは、期待していたこういう「ガンダム」像からかけ離れていたからだと思います。

個人的な評価
で、個人的な評価を書きます。

結論としては、「こういうテーマをやりたいのなら、ガンダム以外でやってくれ」ですね。

今回の相手は、文化圏どころか存在のあり方自体が違うので、そこにモビルスーツ戦を持ち込むのはいくらなんでも無理筋です。無理やり敵(?) にモビルスーツを擬態させていますが、その時点であの最後の戦いが見るに耐えないものになってしまいました。

っていうか、こういうファーストコンタクトものをやった時点で、「ガンダム」ではなくて「マクロス」の世界だっていわれても仕方ないですね。

もちろん、パンフレットに書いてあったように、「機動戦士ガンダム00」が相互理解のドラマだとすれば、今回の物語は、それと親和性が高いテーマであるように思えます、ってそんなわけはありません。そういうことなら、すでに「機動戦士ガンダム00」はテレビ放映時点で「ガンダム」ではないのでしょう。

そもそも今回の物語では、戦う理由がありません。というか、人間側の未知への嫌悪、恐怖が引き金ですね。なので、テーマをファーストコンタクトもののSFドラマだと言っていいと思います。
そのテーマに切り替えた時点で、本来ならばそれをテーマにしたSFドラマでやった方が数段面白くなるハズだと思います。富野監督が、ファーストガンダムのあとにファーストコンタクトをテーマにした「イデオン」をやったように。

このファーストコンタクトものは、結構SFでは繰り返しテーマにされてきているものですよね。自分がぱっと思いついたのは『惑星ソラリス』っていうか小説だとスタニスワフ・レムの「ソラリスの陽のもとに」です。似てますよ。どう似ているか、内容はまぁ読んでみて下さい。(笑)

あと思いついたのが、アーシュラ・K・ル=グウィンの『闇の左手』などですね。って、本の名前はすぐに思い出せませんでしたが。ハイニッシュ・サイクルの辺りを上手く展開すれば、もっと分かりやすいSF物語になったんではないかなぁ。

ですから、「ガンダム」で脳量子波を増強して一度に意思疎通を図るというというガンダム利用をダブルオークアンタで上手く消化できなかった時点で、ガンダムとしてもSF物語としても中途半端になったと思っています。花のシーンは、エウレカセブンのハートマークの勝ちだと思いましたし。(笑)

あの衝撃のラストをやりたいのなら、「ガンダム」の土俵でやってはいけなかったと思います。それは「ガンダム」の名前を使った「反則技」です。その衝撃は、監督や脚本家の力でもなんでもないと思います。別に、ガンダムでなければ、あのラストは全然アリだと思いますけれど、キャラを使ってというのがね。

ということで、批判的になりましたが、もちろん個人的な意見で、他の感想を持たれた方を批判する意思はありません。グラハムの台詞は良かったですし、ロックオンもかっこ良かったです。そこは否定しません。(笑)

ということで、タルコフスキーの映画『惑星ソラリス』が見たくなりました。(苦笑)

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コメント

やはり・・この映画最初は観に行こうかと思ってましたが友達から内容を聞いて止めました。
どう考えてもわしの定義する「ガンダム」ではないですから。

獅子神頭取さん☆in00
こちらもどうもです。

>友達から内容を聞いて止めました。
う~ん、やめるかどうかは難しいですね。
決して見て損したとは思いませんでしたので。

>どう考えてもわしの定義する「ガンダム」ではないですから。
たぶん、無印世代だとそうなるでしょう。
ただ、Gガンとかに比べれば全然ガンダムとしてありかと。
この内容をやるのなら、ガンダムでなくてもって方が強いですね。

あと、テレビ版ありきの内容なので、テレビ版からのストーリーでないのに
それはどうかと思いました。
独立したストーリーなら、テレビ版に寄り掛かってほしくなかった。

はじめまして
興味深い感想でした
最終決戦では微妙でしたが「固定観念に囚われて物事の本質が見られなくなる」(うろ覚え)のセリフで実はリアル系を装った破壊系のガンダムなんだなと思いました。
私見ですがGやXを面白いと思える人が評価してる気がします
マクロスやエウレカをはじめとする異星との分かり合いの作品は多々見ましたが逆に何故今までやらなかったのかと考えると私はやって良かったと思います
勧善懲悪にならないことそれが私のガンダムです

異星人ですか…どうにも視聴意欲そがれまくりですね><

さて、私の中のガンダムとは。。。
従来のロボット漫画におけるテーマ、
勧善懲悪(善を勧め、悪を懲しめる)であってはならないものです。

”戦争”を行う当事者たちにとって闘うこととはお互いの信念(正義)を貫く行為であり、
それはどちらも正しくてどちらも悪いのです。

人は思想の違いにより言葉だけでは完全に判りあえることはできません。
おそらく今後も歴史から戦争がなくなることはないはずです。

そこでガンダムワールドではニュータイプが登場しました。
人と人が誤解なく完全に判りあえることが出来る人間達、
一種の理想(夢)ですよね。

なので敵対する相手は同じ人間でなければ意味がありません。
戦争がいかに愚かな行為であるかを視聴者に訴えるのが本来のガンダムのテーマなのですから。

けれどそれだとスポンサーが納得しなかったんでしょう。
玩具を買ってくれる子供達(顧客)にわかりにくいとでも思ったのではないでしょうか。
頭の固いお偉いさんから、
ガンダムはあくまで”正義の味方”でなくてはならない!
もっとわかりやすい悪役と戦わせろ!
なんてことを言われてしまったら現場はどうしようもないでしょう…。

まあ商社として利益を追求する姿勢に文句は言いませんが、
肝心な作品の出来具合に関してはファンとして文句の一つも言いたくなるのは当然かと思います。

私はBD/DVDを買ってまで見たくなくなってきました。
無料放送されるまで我慢出来ちゃいそうです。

ハンガーさん☆
コメントありがとうございますです。

>リアル系を装った破壊系のガンダムなんだなと思いました。
破壊系のガンダムという言葉の意味を図りかねていますが、
ガンダムの世界を破壊するという意味であれば、そうかもしれません。

>私見ですがGやXを面白いと思える人が評価してる気がします
実は、自分の会社にガンダムを今まで見てこなかったおじさんがいまして、
子供と一緒にテレビでガンダム00を見て面白かったと仰った方がいました。
世界観が深いと。
で、映画も見たらしいんですが、非常に面白かったと仰っていました。
つまり、積み上げて来た自分のガンダム世界を持たない人は面白いと評価
しているのではないかと。

そうなると、「宇宙世紀」派には受け入れられないけれども、「コズミッ
ク・イラ」以降の新しいファンには受け入れられるのかなという気もして
います。
ハンガーさんの意見に近いですが。

>何故今までやらなかったのかと考えると私はやって良かったと思います
人と人との戦争、そして人の覚醒という意味でのニュータイプをガンダムの
軸と考えるとテーマからずれるという感覚があります。
というか、ガンダムでやらなくてもいいじゃない?という感覚ですね。

>勧善懲悪にならないことそれが私のガンダムです
これは人それぞれ。色々意見があっていいと思います。
確かに勧善懲悪にならないというのも、ガンダムらしいですね。

Rizさん☆
大作ありがとうございますです。

>異星人ですか…どうにも視聴意欲そがれまくりですね><
自分は、映画を見ていてまずそこでぽかーんしました。(汗)

>勧善懲悪(善を勧め、悪を懲しめる)であってはならないものです。
上のハンガーさんの意見と同じですね。
面白いですね。同じ考えでも可不可が分かれるとは。

>”戦争”を行う当事者たちにとって闘うこととはお互いの信念(正義)を貫く行為であり、
>それはどちらも正しくてどちらも悪いのです。
ガンダムの舞台は戦争です。
ガンダム00の世界では、それを現代の戦争である「紛争」まで拡大解釈して
いましたが、それは戦争の言葉を変えただけで許容範囲でした。
で、この劇場版は、それを宇宙人にまで広げたのかと思いますが、
自分が一番不満だったのは、戦争をする理由が宇宙人側にないことなんです。
マクロスFのように、それがある程度定義されていれば分かるのですが、
それが全然定義されていないというか、戦争をしていたのは一方的に
人間側だけに思えました。ならば、武器としてのガンダムは不要ですよね。

>人と人が誤解なく完全に判りあえることが出来る人間達、
>一種の理想(夢)ですよね。
これは、ガンダム00も同様だったと思います。

>なので敵対する相手は同じ人間でなければ意味がありません。
そこは、色々異論もありそうです。宇宙戦争もありかもしれません。

>もっとわかりやすい悪役と戦わせろ!
いや、分かりやすくないのですよ。
うちの子供も一回では理解できなかったので、もう一度連れて行けと
仰っております。

自分は、スポンサーからあったのは、
>ガンダムはあくまで”正義の味方”でなくてはならない!
ではなくて「モビルスーツ戦を入れろ」ではないかと思います。
もしくは、「人気キャラを使え」ですか。

今回の劇場版「ガンダム00」も「モビルスーツ戦」なしで、
ダブルオークアンタが相互理解を司るコアとして活躍するという感じ
ならばまだSFアニメとして良かったかもと思います。
でも、それならますますガンダムである必要はなくなりますが。

>肝心な作品の出来具合に関してはファンとして文句の一つも
ハンガーさんのコメントへのコメントに書きましたが、どうも「宇宙世紀」の
ガンダムファンに受けが悪いけれども、コズミック・イラ後の新しいファンには
それほど拒否反応はないのではと思えてきました。
なので、作品自体の出来としては見方によっては悪くないのかもという
気がします。

ただ、自分としてはガンダムでやる必要はないという意見です。

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