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2010年11月 7日 (日)

「灼眼のシャナ XXI」高橋弥七郎★★★★☆

S 「灼眼のシャナXXI」高橋弥七郎
電撃文庫 ISBN:978-4048700504

さて、なんと5日に出ていました。「灼眼のシャナ」21巻です。まぁ、電撃文庫は、いつも7日に出るのですが、それが日曜日だったので、ちょっと予想はしていました。

で、ちょっとびっくりしたのがあとがきの高橋 弥七郎先生のお言葉。どうやら、(伏せ字)次の22巻が最終巻のようです。となると、秋には本当にアニメの3期が来るかもしれませんね。

さてさて、20巻は盟主“祭礼の蛇”の代行体・坂井 悠二の復活から、フレイムヘイズ軍の敗退がメインテーマでした。そして、さらには「世界の歪み」の真の理由が、“紅世の徒”が“存在の力”を消費したためではないことが判明しました。

それを受けて、21巻では、悠二が『無何有鏡(ザナドゥ)』を狭間に創造するという行動に移るのでしょうか。

ということで、さっさと第21巻感想行きます。

ひとまず、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

レイムヘイズと“徒”の行く末は──。御崎市にて、シャナと悠二の物語は決着する。

今、そこは間違いなく、世界の中心だった。

御崎市全域を覆う巨大な封絶。中天に輪を描く、創造神の黒い蛇身。その背に降り立った、緋色の凱甲と黒い竜尾で装う少年──創造神“祭礼の蛇”の代行 体・坂井悠二。

彼は、正面で向き合う少女に笑いかけた。紅蓮の瞳と髪を靡かせる、天罰神の契約者たるフレイムヘイズに。

「悠二」
「シャナ」

二人は、それだけを言い、それだけを返す。フレイムヘイズ兵団は敗れ、“紅世の徒”らが勝利し、彼らの楽園『無何有鏡』の創造が始まろうとする中、相容 れない二人は、互いのかける、次の言葉を待っていた。

少女の手には、身の丈ほどもある大太刀が握られ、少年の手には、片手持ちで幅広の大剣が握られる。
図らず、計らず、声が重なる。

「「──決着を──」」

感想:

ということで、21巻です。「とある魔術禁書目録」に抜かれましたが、長いシリーズです。

しかし、表紙のシャナカッコイイですね。でも、本編を読むと、この表紙は違うだろうって思っちゃいました。それは、読んでのお楽しみ。

余談でした。

さて、読み始めた最初は、フレイムヘイズ軍敗退後の世界情勢や『大地の四神』との交渉など、どうもイライラする内容が続いて今一つ乗り切れなかったんですが、御崎市決戦間際から猛烈に面白くなってきました。

前半のあれは、決戦の場に赴くメンバーを絞り込むための刈り込みですね。ゾフィーたちは、あれで決戦には赴けなくなりました。『大地の四神』は、まだ消化されていない伏線ですから、使わざるを得ませんし。

<以下、本の中身 に言及している部分があります。ネタばれには注意しますが未読の方はご注意を>

御崎市決戦をするためにもう一つ消化しておかなければいけないのが、御崎市に残った普通の人々のことでしょう。それも一応整理されていました。予想通り坂井家では、悠二はいなかったことになったのですね。坂井家パパが以前の失敗と言っていたのは、亡くなった悠二のお兄さんことでしょう。

そして、田中との決着も付けていました。オガちゃんと池は、当然“紅世”のことを知らないので、蚊帳の外です。

そして、『無何有鏡(ザナドゥ)』創造のための『大命詩篇』稼働、御崎市決戦へと向かうわけです。

決戦は、『炎髪灼眼の討ち手』シャナが、スーパーシャナになっているのと、悠二が闘いに慣れていないこともあって、互角の闘いを繰り広げました。『大地の四神』というか『三神』の闘いは、この際どうでもいいです。シャナと『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメル対、悠二と“千変”シュドナイの闘いは、お互いの策略もあって面白かったです。

ここでのポイントはいくつかありました。

一つ目は、吉田一美の参戦。

『ヒラルダ』というキーアイテムを持っているので、どこかで参戦するとは思いましたが、そうですか。まさかここに来て、『調律』と『逆転印章(アンチ・シール)』が伏線になっていたとは思いませんでした。そこから仕込んでいたのかよって感じですね。まぁ、ちょっと無理筋って気もしますが、悠二は彼女にもう一つ何か役割り与えるつもりのようなのでいいのかも。

二つ目は、“屍拾い”ラミーというか、“螺旋の風琴”リャナンシー。

確かに彼は、今まで“紅世の徒”でありながらもフレイムヘイズとの絡みも多いのですが、鍵を握る人物のようです。吉田一美とも旧知であり、意味ありげなことをつぶやいていました。『永遠の恋人』ヨーハンから授かった“虎の巻”を誰に渡したんでしょう。どこかに出てきましたっけ?

三つ目は、悠二の自我。

どうも、盟主と悠二は、一体ではないようで、悠二は自我を残しているようです。そこに、悠二は何かを仕掛けているようですが、なにをやろうとしているのでしょう。それを考えると、最後にその悠二の仕掛けが切り札になりそうな気もします。しかし、あの手紙についてのやり取りは、よかった。(笑)

四つ目は、小ネタ。

・シュドナイは、剛槍『神鉄如意』を手放しましたが、どう闘うんでしょう。
・“駆掠の礫”カシャのコルデーが出てくるとは。「ゾートロープ」で入手していたんですね。
・小型の『久遠の陥穽』である『揮拳の圏套』は伏線。それとも教授の趣味?
・『輝爍の撒き手』レベッカ・リードが出てこないのは?
・“彩飄”フィレスが寄越したというのは、20巻の最後の“徒”でしょうけれど、誰?

そして最後に、『ヒラルダ』。

いよいよ、吉田一美が決意をして使用するわけですが、恐らく、吉田さんは死なないでしょう。彼女の決意というか「愛」を確かめるためのブラフではないかと思います。もしくは、「愛」のない状態で使うと消滅する仕掛けだったとか。でないと、悠二の目的が分からないままになりそうですし。

しかし、なんとなくきちんとまとまりそうな雰囲気になってきましたね。自分としては、シャナや『大地の四神』の思いよりも、悠二の考えの方に賛同できるという感じですが、決着はどうなるのでしょうか。悠二のやろうとしていることが伏せられていることを鑑みると、結局シャナは負けて、というのがラストのような気もしますが。そうすると、フレイムヘイズが契約している“紅世の王”たちはどうなるんでしょう?

あぁ、もう次が待ち遠しいです。

・・・『大御巫(おおみかんなぎ)』“頂の座”能登ヘカテー様、生贄とはあんまりな。(号泣)

最終22巻の感想はここ

アニメ版「灼眼 のシャナⅢ-Final-」の感想はこの辺り

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http://d.hatena.ne.jp/nunnnunn/20101107/1289085167

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コメント

遅くなりました。

>それも一応整理されていました。
この収まり方で充分だと思いました。

>シャナと『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメル対、悠二と“千変”シュドナイの闘いは、お互いの策略もあって面白かったです。
各々が各々の個性を発揮した闘いでした。
見応え充分でしたね。
次巻での戦闘をどう描いてくれるのか、めちゃ楽しみにしてます。

>どこかで参戦するとは思いましたが、そうですか。
彼女の「参戦のさせ方」は、すこ~し無理があったかもしれないなぁと。
だって・・・、「あの場」に居ることが自体が。(汗
シュドナイと普通に会話していて、違和感は払拭できませんでした。(苦笑

>まぁ、ちょっと無理筋って気もしますが
どちらにも考えられますね。
6,7巻の時点で考えていたかもしれないし、「使えるから使おう」とも思えました。
どちらかと言えば、僕は「後者」かと思っていたり。
ただ、どちらでも全く違和感はありません。

>どこかに出てきましたっけ?
自身の記事に取り上げることを忘れてました。
おそらく「初出」だと思います。

>最後にその悠二の仕掛けが切り札になりそうな気もします。
ここにも「ある意味」で逆転が潜んでいます。
どう逆転するのか、それは「悠二の自我」が「どちらの考え」を支持しているか、ですね。
それとも、「第3の考え」か。
・・・「第3の考え」っぽいなぁ。(汗

>あの手紙についてのやり取りは、よかった。(笑)
女の子はコワイですね。(笑

>小ネタ。
色々ありますが、1点。
シュドナイは、『神鉄如意』が無くても充分に渡りあえると思います。
でも、「それ」が無いからこそ、フレイムヘイズ側は勝機となるかもしれませんね。

>恐らく、吉田さんは死なないでしょう。
使用タイミングが次巻へと続いていますので、僕もこちらを支持。
・・・物語の流れとかではなくての考えですが。
藍麦さんの仰る意見を僕は支持します。

>結局シャナは負けて、というのがラストのような気もしますが。
「勝ち負け」より、「相打ち」の引き分けかなぁと思っています。
「勝ち負け」では、収集つかないように見えますので。
・・・全員死なないんじゃないかなと思います。(汗
やっぱり、「悠二」の「第3の考え」に行き着きます。

>“頂の座”能登ヘカテー様
これは、可哀想でした。
戦闘には絡みそうでないと思っていましたけど。

いよいよ来るべきところまで来ましたね。
綺麗にまとまっていると思います。
誰しもが納得するエンディングにはならないと思いますが、僕は「どう転んでも」納得できそうだと思っています。

中国(でしたっけ?)での戦闘話が、少し悔やまれます。
・・・間延び感は拭い切れません。

では、次巻まで楽しみに待ちましょう。

マサさん☆
コメントありがとうございますです。

>見応え充分でしたね。
>次巻での戦闘をどう描いてくれるのか、めちゃ楽しみにしてます。
そうなんですよね。
こうなると、次の闘いが難しいというか、決着の付け方が難しいなと。
あ、そのためにシュドナイがあれだったのか。

>彼女の「参戦のさせ方」は、すこ~し無理があったかもしれないなぁと。
いや~、自分も書きましたが、かなり無理筋ですね。
というか、彼女を参加させる論理的理由が、まだ隠されているので。
今までから行くと、最後に「あぁ」と膝を打つ可能性も充分ありますが。

>どちらかと言えば、僕は「後者」かと思っていたり。
実は、当初のあのときも、吉田さんが選ばれたことにちょっと違和感が。
なので、逆に最初から考えられていたような気がします。

>おそらく「初出」だと思います。
なるほど。ならば、大きな鍵ですね。

>・・・「第3の考え」っぽいなぁ。(汗
いや、それでしょう。そうでないといけませんぜ。

>女の子はコワイですね。(笑
ええ、女の子でしたね。(苦笑)

>「それ」が無いからこそ、フレイムヘイズ側は勝機となるかもしれませんね。
ええ、ないから、決着が着いてしまいそうです。
ちょっと残念ですが。

>使用タイミングが次巻へと続いていますので、僕もこちらを支持。
あぁ、そうですね。吉田さんが消えるなら、ここで書いておいた方がしっくりきますね。

>「勝ち負け」では、収集つかないように見えますので。
そうか~、そういうことですね。
そして、この世界は続いていく的な終わりかもしれませんね。

>これは、可哀想でした。
(号泣)

>誰しもが納得するエンディングにはならないと思います
今うちのブログが大変なことに。
シャナの感想は、日本、アメリカ、台湾、韓国、中国、イタリアなどなどから大量にアクセスされております。
特に、アメリカと中国では掲示板にURLが張られていて。(苦笑)
世界中のファンが納得するのは無理でしょうということ。(笑)

>中国(でしたっけ?)での戦闘話が、少し悔やまれます。
あそこは余計だったと書いている方が、他にもいらっしゃいました。

>次巻まで楽しみに待ちましょう。
次が終わりなんですかね。闘いは終わるんでしょうが。

センターヒルはお気に入りだったので『大地の四神』の揃い踏みは嬉しかったです。しかしみんな殺し方が怖いしえげつない!センターヒルが『戦が得意ではない』って評価は彼が世界最強レベルの強さでも他3人がそれ以上だからなんですね…


みんな戦い方は好きですが、印象に特に残ったのはイーストエッジとサウスバレイですね。メテオは普通にカッコいいし、バイオハザードみたいな戦い方がえげつない。


シュドナイと悠二はあの3人の中で一番相性が良さそうですね。気さくに話してるし。
シュドナイは好きなんで今回のタッグバトルは好きなキャラ同士でワクワクします。しかしシュドナイは強すぎますね。そういえば彼は戦略的撤退はしても負けたことないんですよね。


なんだか今回はバトルシーンが面白くてそれにばかり注目してしまいましたが、とりあえず最終巻を読んでみます。

あるるかんさん☆
いつもコメントありがとうございます。

>センターヒルはお気に入りだったので『大地の四神』の揃い踏みは嬉しかったです
おお。センターヒルは短編にも出てますしね。
シュドナイとの闘いは面白かったです。

>メテオは普通にカッコいいし
『星河の喚び手』イーストエッジということで、メテオは予想できましたね。

>シュドナイと悠二はあの3人の中で一番相性が良さそうですね。
というか、一応男同士ということで。(笑)

>しかしシュドナイは強すぎますね。
まぁ、シャナ、ヴィルヘルミナ、マージョリーでもだめでしたから。

>今回はバトルシーンが面白くてそれにばかり注目してしまいました
はい、面白かったです。ここが<禁則事項>でしたね。
最終巻の感想をお待ちしております。

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