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2011年10月10日 (月)

「灼眼のシャナ XXII」高橋弥七郎★★★★☆

S_2 「灼眼のシャナXXII」高橋弥七郎
電撃文庫 ISBN:978-4048700504

さて、どうあがいてもフライングゲットできなかった「灼眼のシャナ」22巻です。なので、本屋が開くと陳列される前の納入箱を無理やり開けさせて、買ってきてしまいました。本屋のお姉さんごめんなさい。

で、この22巻は、やはり高橋 弥七郎先生の21巻でのあとがきの通り、最終巻でした。到底終わりそうにも無いイメージだったので、どんなに分厚い本になるのかと思っていましたが、多少は厚かったですが、思ったほどではなかったです。

さてここで気になることは、最終巻では何を描くのかということになります。

あくまでもシャナと悠二に落とし込むのか、“紅世”とフレイムへイズの争いに決着をつけるのか。まぁ、悠二が盟主“祭礼の蛇”の代行体になってしまった今、それは同じ意味でしょうけれど。結局、『無何有鏡(ザナドゥ)』を狭間に創造することの是非あたりでしょうか。

『ヒラルダ』&“彩飄”フィレスと“螺旋の風琴”リャナンシーがポイントっぽいですけれどね。

ということで、名残り惜しいですが、第22巻感想行きます。

ひとまず、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

炎髪灼眼(シャナ)とミステス(悠二)の物語、ついに完結──!

“徒”の理想郷『無何有鏡(ザナドゥ)』創造を巡り、“祭礼の蛇”の代行体・坂井悠二と、フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』シャナが、刃を交えていた。

その渦中、琥珀色の風が吹いた。

吉田一美が、宝具『ヒラルダ』へ願った想いを受け、“彩飄”フィレスが戦場に現れる。
一大決戦の舞台となった御崎市は、この転機と共に、激動を経て終幕へと向かう。

フィレスを呼んだ吉田。

生け贄のヘカテー、ほくそ笑むベルペオル、神殿を支えるシュドナイ。

襲来する“徒”を屠るカムシン、神殿上空に舞うヴィルヘルミナ、そこへ向かうマージョリー。
そして、対峙するシャナと悠二。

人間、“徒”、フレイムヘイズ。彼らが向かう先が、今ここで決まる。すべては、悠二とシャナの決着の行方にゆだねられていた──。

最終巻、ついに登場!

感想:

ということで、22巻、最終巻です。と、1時間かけて書いた感想が、タイムアウトで全部消えたので、簡略版です。(号泣)あとで書き足します。

う~ん、あの『無何有鏡(ザナドゥ)』と『逆転印章(アンチ・シール)』あたりは納得いかないですが、ひとまずはまとまったって感じがします。特に『無何有鏡(ザナドゥ)』改変のあたりについてのシャナの行動が、上手く理解できなかったです。理解不足なんでしょうけれど、どこかに伏線ありましたっけ?

ということで、後出しは嫌なので、今までの感想を拾いながらポイントとして感じた内容を箇条書きでコメントします。

・『ヒラルダ』と吉田一美

・・・ 彼女が死なないのは予想通りでした。ただ、ここまで吉田さんの役割りを大きくするとは。
   ただ役割が大きくなったとは言いながらも、結局悠二の心に入り込めなかったのが可哀想かも。

・“屍拾い”ラミーというか、“螺旋の風琴”リャナンシー

・・・ 彼というか彼女がポイントになるのは、皆わかっていましたよね。で、その通りでした。
   というか、彼女が「誰と」つるんでいるのかがポイントだったのですが。
   自分は、姫様『炎髪灼眼の討ち手』シャナだと思っていたんですけれど・・・。

・“彩飄”フィレスと『永遠の恋人』ヨーハン

・・・ てっきりフィレスの目的は、ヨーハンの回復だと思っていたんですよ。
   そのために、アレをやろうとしているのかと。まさか『両界の嗣子』とは。

・『大地の四神』というか『三神』

・・・ [仮装舞踏会]と戦おうとしない時点で、目的は想像できました。
   もったいぶった割には、そうかぁって感じです。
   ただ、彼らの行動は、酷いですよね。(苦笑)
   “清漂の鈴”チャルチウィトリクエのフレイムヘイズ『滄波の振り手』ウェストショアの涙もわかるところ。

・[仮装舞踏会]と三柱臣

・・・ “逆理の裁者”ベルペオル以外は、なんだかあまりという感じですね。
   『大御巫(おおみかんなぎ)』“頂の座”能登ヘカテー様は、もう残念です。(号泣)
   ところで、あの“千変”シュドナイとのラストの意味は?深読みできそうですが・・・。

・『輝爍の撒き手』レベッカ・リード

・・・ 彼女が急に出なくなったのは、そういう理由があるからだとは思っていました。
   ただ、もう少し活躍の場があっても。あと、彼女の性格からすると説得は・・・。(苦笑)
   まぁ、ご神託があるから大丈夫か。

*****

長いシリーズのラストとしては、破綻のない、恐らく多くの人がハッピーエンドだった感じるラストだったと思います。ただ、カタルシスを与えるような結果だったかというと、どうなんでしょう。逆にもう少し破綻があってもいいから、という感じはしました。

この記事の冒頭の言葉で行くと、自分は、シャナと悠二に落とし込む方を期待していたんでしょうね。少し残念。

というのも、全体としては、ラストなのに、ちょっと主役キャラたちの心理描写が足りない感じがしました。特にシャナですね。悠二の気持ちについては言及がありますが。ちょっと、[百鬼夜行]とか書きすぎですね。ラスト間近の悠二とシャナのあれは盛り上がる所なんでしょうけれど、そういう感じもあって、ちょっと淡白な感じがしました。

これならば、2冊に分けて、シャナや吉田さん、坂井家の心理描写を厚くしてもいいんではと思いました。

もちろん、その辺りを強くすると、悠二が御崎市のことを言いながら、結局はシャナだけを救おうとしているという事実、本文中にもあったアレに触れないといけなくなるので、難しくなってしまうという事実もありますが。

ただ、最後が、平井さんを含めて1巻に戻るって言う感じなのは良かったですね。長いシリーズが走馬灯のように・・・。(嘘)

さて、残すはあと外伝1冊ですか。楽しみに待っています。

◆ブログ内リンク

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灼眼のシャナ〈22〉 (電撃文庫) 作者: 高橋弥七郎,いとうのいぢ 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス 発売日: 2011/10/08 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 286回 この商品を含むブログ (38件) を見る 「ちょっと長引いた感もあるけど、堂々の大団円。やっぱり最... [続きを読む]

コメント

シャナが改編を加えるだけで『無何有鏡(ザナドゥ)』を受け入れたのはバランスを崩さなければ構わないからではないですか?『無何有鏡(ザナドゥ)』や『逆転印象』にも私は矛盾とかは感じませんでした。


シャナと悠二については言うことはありません。ラスボス決定した時はバッドエンドかと思いましたが、良かったです。
死に設定かと思った[革正団]が悠二に影響を与えるとは思いませんでした。
気になるのはリャナンシーによって『転生の自在式』が発動したように見えましたが、彼はどうなったんでしょうね?強力な自在師の人間なのでしょうか、『零時迷子』はもう使えないみたいだけど。


祭礼の蛇はなんかもう作中屈指の萌キャラに思えます。元の性格もあれですが、ベルペオルにおずおずと申し訳なさそうに訪ねたりする辺りが何か可愛い(笑)!ベルペオルをデレさせるのは流石大物。


アシズやサラカエルもそうですが、この作品のボスキャラは憎めないむさろ愛着を覚えるキャラです。優しいんですよね、でも優しいから常に正しいとは限らない。単純な善悪二元論にならないのが良いです。
サラカエルの遺志、そしてドゥーグの意志が悠二に受け継がれたのは熱いです。アシズの悲願もまさかあの様な形で実現されるとは。最後まで彼らを忘れさせない作者さんに感謝します。


シュドナイはやっぱり強すぎます。フレイムヘイズ何万人分の力でやっとなんて、悠二との組み合わせも良かったし、好感を持てるキャラでした。


佐藤には是非二代目『皓露の請い手』か『空裏の裂き手』になってマージョリーと末長くバカップルでいて欲しいです(笑)。


『大地の三神』はいやぁ素晴らしい戦いっぷりでしたね!イーストエッジは応用編はないけど必要ないくらいメテオが強いし、サウスバレイやウェストショアの妨害をものともしない土や水の応用編技とか、とことんツボに嵌まる人たちです。


カムシンが戦死したのは意外でしたよ。最古のフレイムヘイズである彼が死んで『無何有鏡(ザナドゥ)』が作られたのは、まるで時代が終わり新たな時代の始まりを暗喩するみたいですね。カムシンは時代の残党だったのか…戦死は残念です。

あるるかんさん☆
コメントありがとうございます。

>バランスを崩さなければ構わないからではないですか?
いや、分からないんですよ。
『無何有鏡(ザナドゥ)』の理屈はわかるんですが、シャナの気持ちがわからない。
そこにいたる心境の変化というか決意というか、結局人のあり方を変えるんです~それなりに必要だと思うのですが、あっさり決めているように思えて、それが引っかかっています。

>『無何有鏡(ザナドゥ)』や『逆転印象』にも私は矛盾とかは感じませんでした。
いや、矛盾は感じていませんよ。
『逆転印象』は21巻の感想にも書きましたが、理屈には矛盾が無くって、以前から仕込んであったんだとすなおに思います。
ただ、割と普通の自在法でありそうな『逆転印象』にそこまでの役割を持たせるのは無理筋ではないかと思いました。

>シャナと悠二については言うことはありません。
ええ、この結果には満足しています。
というか、このラスト自体は、満足なんですよ。個人的にも。
ただ、もう少し、心理描写してくれよと。例えば、シャナが御崎市やフレイムへイズの仲間よりも悠二を選ぶところや、悠二が両親や妹(弟)を置いていく所とか。

>[革正団]
[革正団]や[百鬼夜行]は、伏線として拾いたいのでしょうが、書きすぎだと思います。バランスが悪い気がします。

>リャナンシーによって『転生の自在式』が発動したように見えました
ええこれは、そのとおりだと思います。

>彼はどうなったんでしょうね?
えっと、これが誰を指すのかと。リャナンシーだと「彼女」なので。(笑)

>ベルペオルをデレさせるのは流石大物。
今週のアニメでも、まさにそういうシーンがありました。(苦笑)

>ボスキャラは憎めないむしろ愛着を覚えるキャラです。
そうそう。“愛染の兄妹”以外は、単純に悪いキャラは出ませんでしたし。

>サラカエルの遺志、そしてドゥーグの意志
この師弟っていうか親分子分?は人気ありますね。

>アシズの悲願もまさかあの様な形で実現されるとは
実現されたのかなぁ?よくわかりません。

>シュドナイはやっぱり強すぎます。
ええ、なんだか強すぎて(苦笑)。時々で、能力が違うようにも見えます。
というか、彼と対等に渡り合うだけで、あやしく思えます。手を抜かれてるんではと。

>『大地の三神』はいやぁ素晴らしい戦いっぷりでしたね!
ええ、強すぎて、あれでは虐殺なんで、ちょっとどうにかしてほしかった。

>カムシンは時代の残党だったのか…戦死は残念です。
ええ。でも、フレイムへイズ側で、一番切りやすかったのも確かかと。(汗)
吉田さんとどうにかとも思ったんですが。(苦笑)

>えっと、これが誰を指すのかと。リャナンシーだと「彼女」なので。(笑)
これは悠二のことです(笑)。存在の力の総量は変わらないでしょうけど、ミステスっていう人外なのか、人間に戻るのかと思いまして。人間だったらシャナと永く生きることはできなくなるじゃないですか。それって悠二としてはよろしくない事態なのでは?


ついでにリャナンシーについてですが、彼女の絵を見た瞬間が凄い好きです。


そういえばリベザルって最初は噛ませ犬だったのに、反則野郎と呼ばれる強者になって最終的には一番乗りとかなり昇格してますよね。最強レベルのイーストエッジ相手に腕一本無くしただけだし。まぁ実はタイミング良く、死ぬ瞬間に転移されたかもしれないけど(笑)


とりあえず高笑いしながら下僕に敵を喰わせるサウスバレイは一番えげつなくて、どこぞの薔薇十字探偵みたいな神っぷりが良いと思います(笑)

あるるかんさん×2☆
あ、すばやいコメントバックで。

>これは悠二のことです(笑)。
やっぱり。危ない、間違えたコメント返すところでした。
でも、リャナンシーでないとすると、ヨーハンかと思いました。

>ミステスっていう人外なのか、人間に戻るのかと思いまして。
存在の力を失った御崎市の人間は、恐らく調律の範囲内で辻褄が合えば復活できていると考えると、人間に戻っているのでは。

>それって悠二としてはよろしくない事態なのでは?
あぁ、なるほど。そこですね。つまり佐藤化すると。
というか、『無何有鏡(ザナドゥ)』での人間の状態も、行ってみないとはっきりしない気もしますが。
ただ、ヨーハンの事例もあるので。

>彼女の絵を見た瞬間が凄い好きです。
リャナンシーは、ひそかに人気あると思っています。

>リベザルって最初は噛ませ犬だったのに
あ、そうだったんだ。(苦笑)
最初から、結構目だっていたイメージでした。読み直そう。

>どこぞの薔薇十字探偵みたいな神っぷりが良いと思います(笑)
あ、そこにたどり着きますか。(笑)

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