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本[藍]◆藍麦の本格ミステリーひょ〜ろん

2012年5月10日 (木)

「千年ジュリエット」初野 晴★★★半☆

Sj年ジュリエット」初野 晴 
角川書店 ISBN:978-4-04-874227-6-C0093

青春ミステリ、“ハルチカ”シリーズの第四弾です。米澤穂信さんの〈古典部〉シリーズがアニメになって注目されているので、恐らく同じような立ち位置のこのシリーズにも、もっと注目が集まるといいのですが。

やはり、前の『空想オルガン』が、シリーズ最終作という噂もありましたが、続編が出ました。良かった良かった。まだ、草壁先生の問題とか残っていますしね。

表紙は、少女が大写しになるパターンに戻りましたか。シリーズ当初の横長が好きだったんですけれどね。あと、文庫版のイラストの表紙よりも、こちらの方が圧倒的にいいですね。

ただ、このAKB風の制服はどうかなぁ。

ということで、感想行きます。

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2012年4月 5日 (木)

「冬の灯台が語るとき」ヨハン・テオリン★★★半☆

Fu 「冬の灯台が語るとき」ヨハン・テオリン
ハヤカワ・ポケット・ミステリ  ISBN:978-4150018566

アニメの放送が始まるまでは、読書感想文が多くなりますか。

ということで、少し前に読んだ本ですが、感想を書いておきます。

CWA賞を受賞したということで、まぁ期待したくなりますよね。日本に紹介されるのは二冊目のようですが、一つ前ポケミスで出た『黄昏に眠る秋』は、読んでいませんねぇ。

今回読んだのは、いろいろな賞を受賞したからというのもありますが、ゴシックホラー系のミステリという言葉に惹かれたというのもあります。

というか、ポケミスというだけで、欲しくなってしまうという病気もありますけれどね。(苦笑)いけませんねぇ、ポケットといいながらも、それなりに高いのに。

ということで、感想行きます。

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2012年4月 2日 (月)

「プチ・プロフェスール」伊与原新★★★半☆

P 「プチ・プロフェスール」伊与原 新
角川書店  ISBN:978-4-04-874242-9-C0093

春アニメの開始までは、本の感想で穴埋めと行きますか。ブログを始めた当初は、逆だった気もしますが、まぁこういうものでしょう。

ということで、表紙が「日常」のあらゐけいいちさんに惹かれたわけでもないですが、これの感想を書いておきます。出版してから半年経ってしまっていますが。

新人さんではありますが、粗筋に惹かれて読んでみることにしました。 最近流行りの「リケジョ」をテーマにしたミステリですね。

元々江戸川乱歩賞候補だった作家さんということですが、この『プチ・プロスフェール』は、乱歩賞の傾向とはちょっと合わない感じですね。

でも面白いかどうかは、読んでみないと分からないということで、試してみました。

ということで、感想行きます。

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2012年3月26日 (月)

「午後からはワニ日和」似鳥 鶏★★★半☆

Gg 「午後からはワニ日和」似鳥 鶏
文春文庫 ISBN:9784167801779

創元ミステリ文庫の「葉山君シリーズ」で人気の似鳥 鶏さんの新刊は、動物園ミステリでした。今まで「葉山君シリーズ」しか出されていないので、ノンシリーズは初めてですね。

「葉山君シリーズ」は、東京創元社お得意の日常の謎系の青春ミステリです。結構続いていますが、東京創元社は、恐らく米澤穂信さん的に売り出したいと考えているのではないでしょうか。

「葉山君シリーズ」の感想はこの辺りに書いています

で、この『午後からはワニ日和』は、文春文庫ということで、東京創元社ではありません。今回のこれがシリーズになるかどうかは分かりませんが、シリーズ化しやすい設定ですし、登場人物の人間関係に何も決着がついていないので、シリーズ化を睨んでいるんではないのかなぁ。

どういう内容だったかなどは、この後の感想で。

ということで、とっとと行きます。

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2012年3月19日 (月)

「ロートケプシェン、こっちにおいで」相沢沙呼★★★半☆

Sako_2 「ロートケプシェン、こっちにおいで」相沢沙呼
東京創元社 ISBN:978-4488024864

本日は、お子様の卒業式でお休みをいただいております。それにしても、皆服装がなんちゃって制服というか、AKB風の衣装ばかりになっていたのは、噂には聞いていましたがビックリ。うちは、それを予想してワンピースにさせたので、逆に目立っておりました。(笑)

さて、それはさておき、学校で目立つというと色々問題もあるわけですけれど、そういった学園の日常の謎を扱った日常の謎系ミステリがお得意なのが東京創元社です。

そして日常の謎を扱った「マジシャン酉乃初」シリーズの第二弾が出ました。それがこれ、『ロートケプシェン、こっちにおいで』です。遅くなりましたが、感想を書いておきます。

シリーズ第1作目の『午前零時のサンドリヨン』は、第19回鮎川哲也賞の受賞作品です。華々しくデビューしたわけですが、第二作目が出るまでに結構時間がかかっていますね。2年半ですか。恐らくは、複数作品を並行して準備していたためもあるのでしょうけれど、乱筆しないのは好印象です。

ということで、シリーズ1作目はなぜか書き忘れていますが、この2作目から感想を書いてみたいと思います。

ということで、さっさと感想行きます。

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2012年2月 6日 (月)

「三本の緑の小壜」D・M・ディヴァイン★★★半☆

D 「三本の緑の小壜」D・M・ディヴァイン
東京創元社 ISBN:978-4-488-24008-0

ずいぶん前に読んでいて、感想を書いておこうと思っていたんですが、何だか書くのを忘れていました。去年読んだ本格ものの海外作品では一番面白かったかな?読んだのは、11月だったような気が。

『2012本格ミステリ・ベスト10』海外ランキングでは、晴れて一位でした。まぁ、このランキングは、特殊なので、あまり一般的ではないと思いますが。

ときどきは、こういう海外翻訳作品の感想を書いておかないと、本当に翻訳本を読めなくなりそうなので、その関係もあります。(苦笑)

ということで、感想をば。

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2012年1月 9日 (月)

「奇面館の殺人」綾辻行人★★★半☆

K 「奇面館の殺人」綾辻行人
講談社ノベルス  ISBN:978-4-06-182738-7

1/6発売ですか。イレギュラーというか番外編の『びっくり館の殺人』を除けば、正当な「館シリーズ」としては7~8年ぶりの新刊になりますね。

つまり、自分がブログを始めてから、今まで「館シリーズ」の新刊は出ていなかったことになりますです。(苦笑)

作者の綾辻行人さんは、この冬から「Another」がアニメ化ですし、ひょっとしてそれにあわせての出版かもしれません。

どちらにしても、綾辻行人さん自身もそうなんですが、「館シリーズ」も結構叙述部分に仕掛けが多いというか変格物が多いのですが、今回はどうだったのでしょうか?

ということで、感想行きます。

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2012年1月 2日 (月)

「キングを探せ」法月綸太郎 ★★★半☆

K 「キングを探せ」法月綸太郎
講談社  ISBN:978-4062166201

2011年12月発売なのですが、感想を書くタイミングが悪くて、遅くなりました。

面白いという評判を結構聞いていたので、期待していたんですが、どうだったでしょうか。

作者の法月綸太郎さんの本は、あれ何も感想書いていませんね。そういえば、『生首に聞いてみろ』もなんだかタイミングが悪くて書けなかったんでしたっけ?いや、ブログを始める前だったのかも。

あ、『犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題』は感想書いてますね。作者の紹介もしているし、リンク貼っておきます。それから4年ですか。こんなに書くのが遅くて、喰っていけているんでしょうか?人ごとながら、心配になります。(苦笑)

ということで、感想行きます。

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2011年10月30日 (日)

「ビブリア古書堂の事件手帖 2」三上 延★★★半☆

V 「ビブリア古書堂の事件手帖 2 ~栞子さんと謎めく日常~」三上 延
メディアワークス文庫 ISBN:978-4048708241

なんだか、3月に出版された『ビブリア古書堂の事件手帖』の1巻が、かなりベストセラーになっているようですね。本当は、来週の木曜辺りに感想を書こうと思っていたんですが、1巻へのアクセスが急増しているのです。2巻の感想を探されているかもと申し訳ない気になったので、取り急ぎ2巻の感想も書いておきます。

1巻の感想で、メディアワークス文庫の戦略に言及しましたが、結局位置付け的にはラノベだといっても良いと思います。表紙もそうですしね。ちなみに、表紙はホームズ役の栞子さんです。1巻の方が絶対にいいなぁ。どこがといわれても困りますが、1巻が売れたのはあの表紙の力も大きいと思いますよ。

さて、三上 延さんは、元々はラノベ畑の人ですが、この本のおかげで一般書も書けそうですね。

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2011年9月11日 (日)

「もののけ本所深川事件帖 オサキ婚活する」高橋 由太★★★半☆

O 「もののけ本所深川事件帖 オサキ婚活する」高橋 由太
宝島社文庫 ISBN:978-4-7966-8479-8

昨日、野﨑 まどさんの感想を書いていて、そういえばこれの感想を書いていなかったことを思い出しました。シリーズ1作目、2作目と感想を書いていたので、とりあえず押さえておきます。

「もののけ本所深川事件帖」シリーズは、畠中さんの「しゃばけ」シリーズのように、「もののけ」と「人情物」と「謎解き」がミックスされたシリーズです。宮部さんからの流れだと思いますが、人気があるようで、高橋さんは「猫型妖怪もののけ時代劇びりびりシリーズ」を徳間文庫で展開されています。これは9月10月と新刊がでるはずです。

ということで、感想を簡単に書いておきます。

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2011年6月 7日 (火)

「ビブリア古書堂の事件手帖」三上 延★★★半☆

S 「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」三上 延
メディアワークス文庫 ISBN:978-4048704694

3月発売で、既に人気になってしまっている気がするので今更なんですが、『ビブリア古書堂の事件手帖』です。

メディアワークス文庫の狙い所は、脱ライトノベル世代でしょうか。あと、自分たちのような、大人でライトノベルも読む層でしょうか。イラストも付いていたりしますし、表紙もイラストだったりしますしね。宝島社文庫も似たような層を狙っている気がしますが、ちょっと上の層かな?

本屋さんでも、店によっては通常文庫のコーナーにあったり、ラノベのコーナーにあったり。色々です。入間人間とか、ラノベ出身者が多いからかもしれませんが。この文庫では、野崎まどさんがお気に入りです。あ、感想書き忘れた。書かなくては。

三上 延さんもラノベ畑の人ですが、この本は、大きな本屋でも平積みで特集コーナーがあったりするので、今までで一番当たっているんではないでしょうか。

ということで、感想行きます。

二巻の感想はここに書きました

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2011年3月 9日 (水)

「叫びと祈り」梓崎 優 ★★★半☆

Sa 「叫びと祈り」梓崎 優
東京創元社  ミステリ・フロンティア ISBN:978-4-488-01759-0

2010年2月発売なので、一年以上前に出た本ですね。読んだのも結構前ですが。

去年から評判になっていたんですが、読み損ねていました。本屋大賞の候補にもなっていますしね。

作者の、梓崎 優さんは、この本に収められている短編「砂漠を走る船の道」で第5回「ミステリーズ!」新人賞を受賞しデビューしました。つまり、これが実質上のデビュー作なわけです。

それでいて、「このミス」や「週刊文春ミステリーベスト10」で上位(3位と2位)を奪ってしまったので、まぁすごいスタートを切ったということでしょう。

ただ、自分的には、この人は、読む人を選ぶ作家だと思うんですが。どうしてこんなに万人受けしているのかちょっと不思議です。

ということで、感想行きます。

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2011年2月 8日 (火)

「アルバトロスは羽ばたかない」七河 迦南 ★★★★半

A 「アルバトロスは羽ばたかない」七河 迦南
東京創元社 ISBN:978-4488024581

2010年7月発売なので、去年から評判になっていたんですが、読み損ねていました。やっと、出張のついでに読みました。すっごく面白かった。後は『叫びと祈り』を読まなくては。

作者のは、七河 迦南さんは、前作の連作短編集『七つの海を照らす星』で第18回鮎川哲也賞を受賞してデビューされた新人作家です。鮎川賞は、自分的には相性が良くって、芦辺拓、二階堂黎人(佳作)、加納朋子、近藤史恵、似鳥鶏(佳作)さんなどを追いかけています。篠田真由美や貫井徳郎も賞はないですけれど、ここ出身ですね。

この『アルバトロスは羽ばたかない』は、受賞作の『七つの海を照らす星』と同じく児童養護施設「七海学園」を舞台にしたミステリです。

ということで、感想行きます。

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2011年1月26日 (水)

「放課後探偵団」書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー★★★☆☆

H 「放課後探偵団」書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー
東京創元社 ISBN:978-4-488-40055-2

「放課後探偵団」ということで、東京創元社出身の新鋭ミステリ作家が書き下ろす「学園推理」のアンソロジーということです。本当は、図書館で借りようと思ったんですが、出張に本を持っていくのを忘れて買ってしまいました。

で、「学園推理」ということですが、一部はちょっと違うものがありますね。(笑)

ところで、自分がこれを読みたくなったのが、似鳥 鶏の葉山君シリーズの新作が載っていたから。なのですが、一番面白かったのはちょっと違っていました。

ということで感想行きます。

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2010年12月 9日 (木)

「折れた竜骨」米澤 穂信★★★☆☆

O 「折れた竜骨」米澤 穂信
東京創元社 ISBN:978-4-488-01765-1

このミスの2010年度版が出版されました。予想とはちょっと違いました。特に海外翻訳は、ジョン・ハートの『ラスト・チャイルド』が一位だと思ったんですが。

で、昨年は、米澤さんが、日本側では大活躍で、作者別では一位だったんですが、今年は出版数がすくなかったことと、「ふたりの距離の概算」が今一つだったので、順位的には厳しかったです。まぁ、仕方がないですね。

ただ、米澤さんが、現在の日本のミステリ界を支える一人であることは、間違いないとは思いますので、これからも期待したいと思います。

ということで、感想行きます。

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2010年11月24日 (水)

「ロードサイド・クロス」ジェフリー・ディーヴァー★★★半☆

R 「ロードサイド・クロス」ジェフリー・ディーヴァー
文 藝春秋 ISBN:978-4163297200

アニメの感想に時間を採られて遅くなりましたが、年に一度のお愉しみ、ジェフリー・ディーヴァーの新刊です。今年は、リンカーン・ライムシリーズではなくキャサリン・ダンスのシリーズ2冊目(というか3冊目か)。

毎年、10月辺りを狙って出版されるのは、恐らくは年末のミステリベスト10を意識してのことでしょうね。やはり、最近読んだ方が印象が強いですから。でも今年は、ジョン・ハートの『ラスト・チャイルド』だと思うな。

いやいや、そうではなくてジェフリー・ディーヴァーでした。

ということで、ジェットコースターに乗り込むとしませうか。

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2010年10月18日 (月)

「もののけ本所深川事件帖 オサキ鰻大食い合戦へ」高橋 由太★★★半☆

O 「もののけ本所深川事件帖 オサキ鰻大食い合戦へ」高橋 由太
宝島社文庫 ISBN:978-4-7966-7812-4

フラゲした「はやて×ブレード 13巻 ドラマCD付き特装版」を早く読みたいけれど、この感想を先に。

シリーズ前作の「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」がほどほどに楽しめたので、続編の「もののけ本所深川事件帖 オサキ鰻大食い合戦へ」も買ってしまいました。

「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」は、「もののけ」と「人情物」と「謎解き」が、それなりに上手くマッチしていたので、今回も期待したいところですがどうでしょうか。

前作は結構売れたようですが、どうも人気が「もののけ」と「人情物」ってところに集まっているので、ミステリとしてどうなるのかが気になるところです。

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2010年9月13日 (月)

「空想オルガン」初野 晴★★★半☆

K 「空オルガン」初野 晴
角川書店 ISBN:978-4-04-874097-5-C0093

青春ミステリ、ハルチカシリーズの第三弾です。

噂では完結編とかなんだとか言われていますが、どうなんでしょう?確かに吹奏楽大会の結果が出るという意味では完結編でしょうけれど、まだ積み残しの謎が残っていますから、続くのではないでしょうか?

初野 晴さんは、「水の時計」がちょっと意表を突かれたような変わったミステリでしたし、「漆黒の王子」もちょっとイレギュラーで自分には合わなかったので、そういう作家だと思っていました。でも、このハルチカシリーズは、正統派の日常の謎を扱った青春ミステリで評価を改めています。

ということで、感想行きます。

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2010年7月29日 (木)

「死亡フラグが立ちました!」七尾与史★★★☆☆

S 「死亡フラグが立ちました!」七尾与史
宝島社文庫 ISBN:978-4-7966-7725-7

以前にアパパネさんからお勧めされていた第8回「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉、「死亡フラグが立ちました!」を遅ればせながら読んでみました。

以前に「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」の感想で、「このミス大賞」には当たりが少ないなんて書いていますが、そんなに外れっていうのも読んでいない気がするので、そこそこ期待して読んでみました。

ただ、タイトルがどうも『バカミス』っぽいものだったので気にはなっていたんですが。(笑)

では、感想をば。

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2010年6月22日 (火)

「ハヤカワ・ミステリ 全点フェア」ってか

G_2 早川書房創立65周年記念ということで、ハヤカワ・ミステリ(ポケミス)全点フェア全国で開催中とのことでした。何だか勘違いしていて、すわっ復刊フェアかということで、会社から一番近い本屋でやっているのをいいことに、先日の休日出勤時に見に行ってみました。

最近は、朝の8:30から夜の9:30まで、13時間は会社にいるという状態で、本屋にも行けない日が続いていました。こうなると、5~6時間睡眠を確保しようとなると、往復の通勤に2時間以上かかるので、夕食時にアニメを見て、その後感想記事などを30分ぐらい掛けて書くと、もう何もする時間がなくなっています。困ったものです。

読書時間も帰りの電車と寝る前の布団の中だけって感じですね。昼飯も食べたら睡眠時間の補給って感じで寝てますし。夕方の休み時間も仕事してるし。風呂もユニットなので、結局シャワーになって、入浴しながら読むなんてできないし。う~ん。

いや、そんな話ではなくポケミスでした。

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2010年6月15日 (火)

「舞面真面とお面の女」野﨑 まど★★★半☆

M 「舞面真面とお面の女(まいつらまともとおめんのおんな)」野﨑 まど
メディアワークス文庫 ISBN: 978-4048685818

さて、大きな声では言えませんが、実は結構読んでしまっているメディアワークス文庫から、野﨑 まどさんの「舞面真面とお面の女」です。読んでから、既に2週間近く経っていますが、今頃になって感想を書きます。

第16回電撃小説大賞「メディアワークス文庫賞」とかを受賞したらしいのですが、電撃小説大賞は知っていても「メディアワークス文庫賞」なんて知りませんがな。(苦笑)

デビュー作らしい「[映]アムリタ」がそこそこ面白かったので読んでみました。というか、半分は表紙買いですね。(苦笑)1作目からしてそうなんですが、どうやらミステリを軸にしたジャンルミックス的な作風の方のようです。

ということで、ささっと感想を。

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2010年6月 3日 (木)

「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」高橋 由太★★★半☆

O 「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」高橋 由太
宝島社文庫 ISBN:978-4-7966-7684-7

今ちょっと忙しくて、気分的を紛らわすという感じで、新作発掘モードになっています。読んだことのない新しい人の作品を読んで、気分をリフレッシュしようという感じです。

いや、ラノベは色々新しい作家も多いので、結構次々と新しい作家の本を読んだりするんですが、それは表紙買いっていう購入方法があってやりやすいんですよ。ラノベでない本は難しい。評判を聞いてから買うのもなんとなくいやだし。(汗)

ということで(?)、第8回『このミステリーがすごい!』大賞最終候補作品の「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」です。あとがき読んで買いました。ぢつはあとがき買いをよくやるんですよ。(苦笑)

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2010年5月11日 (火)

「サクリファイス」近藤 史恵★★★★☆

S 「サクリファイス」近藤 史恵
新潮文庫 ISBN:978-4101312613

2008年本屋大賞2位、大藪春彦賞を受賞ということで話題にはなっていて気になっていたのですが、出遅れたので読んでいませんでした。ということで、文庫化され、続編(?)の『エデン』が発売されたので、ちょっと読んでみようと思い手にとりました。

近藤さん自身は、デビュー作の『凍える島』とか、『ガーデン』とか当初は結構追いかけていたんですけれど、いつの間にか読まなくなってしまいました。それもあって気になっていたんですが。

いつもならば、新刊を中心に感想を書くのですが、ちょっとイレギュラーにこれで感想行きます。

ということで、さっさと。

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2009年12月16日 (水)

「追想五断章」米澤 穂信★★★半☆

T 「追想五断章」米澤 穂信
集英社 ISBN:978-4-08-771304-6

「このミステリがすごい!!」でも日本小説で4位になった「追想五断章」です。基本的に、米澤さんの小説は、全て読むスタンスなのですが、感想が遅くなりました~。

「このミス」では、米澤さんの小説は、去年出た3作ともにベスト20位に入っていて、作家別の得票では、ダントツで1位でした。すごいですねぇ。

ただ、米澤さんの小説は、1位になるタイプではないと思うんですよね。全ての人に感動を与えるようなタイプではないと思うので。そういう意味では、ちょっとバブルかな?って気もします。

ということで、「追想五断章」の感想に行きます。

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2009年12月 9日 (水)

「ソウル・コレクター」ジェフリー・ディーヴァー★★★半☆

D 「ソウル・コレクター」ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 ISBN:9784163286600

アニメの感想に時間を採られて遅くなりましたが、年に一度のお愉しみ、ジェフリー・ディーヴァーの新刊です。今年はきちんと、リンカーン・ライムシリーズですしね。

『このミステリーがすごい!』では、今年も5位でした。しかし「このミス」今年の翻訳小説の1位は、圧倒的にスティーグ・ラーソンの「ミレニアム」シリーズだったと思ったんですけれどねぇ。まぁ、予想は当たらないのが楽しいともいいますが。

いやいや、そうではなくてライムシリーズでした。

ということで、ジェットコースターに乗り込むとしませうか。

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2009年10月 5日 (月)

「黒い山」レックス・スタウト★★★☆☆

L 「黒い山」レックス・スタウト
早川書房(ポケミス1828) ISBN:978-4150018283

大好きな名探偵ネロ・ウルフシリーズの最新刊(?)です。作者のレックス・スタウト自体は、もう既に亡くなっているので新刊が出るわけではないのですが、未訳がかなりあるので、それを読みたいです。

もちろん、名作は既に訳されているのですが、以前にも書いた気もしますが、もう出来/不出来なんて関係なく読みたい!

ということで、「黒い山」レックス・スタウト感想行きます。

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2009年9月29日 (火)

「訪問者」恩田 陸★★★半☆

H 「訪問者」恩田 陸
祥伝社 ISBN: 9784396633172

秋のアニメ新番組が始まる前に、ちょっと読書感想文を書いておこうかと思いました。その一つ目が、恩田 陸さんの「訪問者」です。

5月発売なので、ちょっと出遅れた感想ですが、最近恩田さんの感想を書いていなかったので、まぁ許していただきましょう。(苦笑)

恩田さんにして、久々の本格ミステリーという触れ込みで、期待して読みました。

ということで、感想行きます。

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2009年5月13日 (水)

「スリーピング・ドール」ジェフリー・ディーヴァー★★★半☆

J 「スリーピング・ドール」ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 ISBN:978-4163274706

最近、アニメやラノベの感想ばかりを書いてきたので、ちょっと原点(?)に立ち返って、ミステリを行きます。

実はずいぶん前に読んで、感想を書いた気になっていたんですが、書き忘れていたのに気付いたんですね。ディーヴァーは、ほとんど感想を書いてきているので、欠落を出したくないという気もあります。

ということで、リンカーン・ライム・シリーズではありませんが、ディーヴァー行きます。

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2008年12月 9日 (火)

「ガリレオの苦悩」東野 圭吾★★★半☆

G 「ガリレオの苦悩」東野 圭吾
文芸春秋 ISBN:978-4-16-327620-5

新刊を素早くご紹介をモットーにしているんですが、最近はちょっとある本をまとめ読みしていてできていません。何を読んでいるのかは秘密。まぁ、そのうち明らかになるかも。

それは置いておいて、映画『容疑者Xの献身』も好調なようで、おめでたいことの探偵ガリレオシリーズ。10月に2冊まとめて新刊が出たのですが、これはその中の一冊、短編集の方です。長編の『聖女の救済』の方は気が向いたなら感想を書きます。

今日は一先ずこちら。

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2008年11月26日 (水)

「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信★★★★☆

H 「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信
新潮社 ISBN:978-4-10-301472-0

なんだか本当に久しぶりな感じがしますが、米澤穂信さんの新刊です。

この前出たのが、「古典部」シリーズの『遠まわりする雛』で、去年の10月ですから1年以上開いていますね。米澤さんの公式ページはずっとチェックしていて、次は「小市民」シリーズだとずっと楽しみにしていたのですが、ノンシリーズが先に来ましたか。

しかし、隣の表紙画像、帯付きを載せたかったなぁ。

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2008年10月22日 (水)

「十角館の殺人」綾辻行人★★★★半

J 「十角館の殺人」綾辻行人
YA!ENTERTAINMENT ISBN:978-4-06-269399-8

えっと、今期は火、水曜日がアニメの空き日になるので、通常ならば新刊の小説やマンガなどの紹介をするのですが、最近はちょっと新刊を読んでいないのと、ちょっとお勉強をしていて読書量が減っているので、これを紹介しましょうか。

なぜ、いまさら「十角館の殺人」なのかというと、なぜか昨年講談社文庫で新装刊され、そして先程、講談社YA!ENTERTAINMENTで、再販されたからなんですね。ちなみに藍麦は、講談社新書の初版を持っています。(汗)

表紙は、山下和美さんですか。

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2008年10月 1日 (水)

「容疑者X の献身」東野圭吾★★★★☆

X 「容疑者X の献身」東野圭吾
文春文庫 ISBN:4167110121

本は新刊のみ紹介というのを一応基本としているんですが、10/4に映画が公開ということで、今が旬なので、感想を書いてみることにしました。

ちょっと前までテレビで「ガリレオ」をやっていて、その続編ですよと言えば、あぁと言われる方も多いと思います。その名探偵ガリレオシリーズの中でも今のところ唯一の長編がこれですね。

ということで、「容疑者X の献身」行きます。

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2008年8月27日 (水)

「七番目の仮説」ポール・アルテ★★★半☆

P 「七番目の仮説」ポール・アルテ
早川書房(ポケミス1815) ISBN:978-4-15-001815-3

最近ラノベの感想ばっかり書いていたので、ポケミスの感想も久しぶりですかね。全ての本の感想を書いているわけではないので、これもタイミングなんですが。

ということなんですが、夏恒例のポール・アルテとあらば、感想を書かずにはいられません。

ということで、ツイスト博士シリーズ行きます。

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2008年3月31日 (月)

「ダルジールの死」レジナルド・ヒル★★★半☆

Vrpxnrix 「ダルジールの死」レジナルド・ヒル
早川書房(ポケミス1810) ISBN:978-4-15-001810-8

この前のレジナルド・ヒルは、ダルジール警視シリーズではありませんでした。
ですが、今回は大丈夫。ダルジール警視シリーズです。でも、タイトルが衝撃的ですね。
内容が気になって、さっさと読んでしまいました。

ということで、感想をば。

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2008年2月 7日 (木)

「犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題」法月綸太郎★★★☆

4e_2_ukk 「犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題」法月綸太郎
光文社カッパ・ノベルス ISBN:978-4-334-07666-5

えっと、法月綸太郎は初めてでしたっけ?
綾辻行人や有栖川有栖と並ぶ新本格の勇ですが、遅筆なのがたまにきずですね。『生首に聞いてみろ』の感想を書かなかったからだな。

ということで、感想行きます。

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2008年1月24日 (木)

「ロジャー・マーガトロイドのしわざ」ギルバート・アデア★★★☆☆

Rmuy1mso 「ロジャー・マーガトロイドのしわざ」ギルバート・アデア
早川書房(ポケミス1808) ISBN:978-4-15-001808-5

2008年最初のハヤカワ・ポケミスです。
でも高いよね〜。以前は、1000円でお釣りが来ていたと思うけれど。まぁ、国書刊行会の全集なんかと比べると安いんですが。

ということで、感想行きます。

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2007年11月 4日 (日)

「ウォッチメイカー」ジェフリー・ディーヴァー★★★半☆

85aece4j 「ウォッチメイカー」ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 ISBN:978-4-16-326330-4

待ってました!
年に一度のお楽しみ(?)、リンカーン・ライムシリーズの最新刊の登場です。
今回は、本の帯「史上最強の敵」に煽られて、期待はもうMAXです。さぁ、ジェットコースターに乗り込むとしませうか。

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2007年10月10日 (水)

「女王国の城」有栖川 有栖★★★半☆

Frgk35dc 「女王国の城」有栖川 有栖
東京創元社 ISBN:978-4-488-01227-4

有栖ものと言っても、火村サイドではなくて、なんと15年振りの江神先輩ものです。
前回の『双頭の悪魔』が、べらぼーに評価が高かったので、有栖川さんもかなりのプレッシャーだったんでしょうね。

ということで、感想行きます。

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2007年9月 5日 (水)

「インシテミル」米澤穂信★★★半☆

Ahkf85pz 「インシテミル」米澤穂信
文藝春秋 ISBN:978-4-16-324690-1

むむむ、小市民シリーズはどうした。
ということは置いておいて、米澤穂信氏の新刊です。今のところノンシリーズものです。
9月末には、古典部シリーズの新刊『遠まわりする雛』も出るので、今月は米澤月間ですね。

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2007年7月26日 (木)

「狂人の部屋」ポール・アルテ★★★☆☆

Smo0wzm1 「狂人の部屋」ポール・アルテ
早川書房(ポケミス1801) ISBN:978-4-15-001801-6

ハヤカワのポケミスも1800番を超えました。
1800番はダルグリッシュの新刊。2000番まで、あと200冊だとして、最近のペースならあと17年かぁ。刊行ペース落ちてるしなぁ。

1150番のランドル・ギャレット『魔術師が多すぎる』を10年以上探しているのですが、どこかにないかなぁ。Amazonでは4000円以上するんだよね。
 

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2007年3月13日 (火)

「異人館」レジナルド・ヒル★★★半☆

Uvloeeex 「異人館」レジナルド・ヒル
早川書房(ポケミス1795) ISBN-13:978-4-15-001795-8

レジナルド・ヒルは、自分の中でデフォルト読むことになっている作家です。でもそれは、ダルジール警視シリーズという前提なのですが。
ということで、今回もほくほくと買ってきたのですが、ダルジール警視シリーズではありませんでした。

がっくり。


とりあえず、あらすじを出版社ページから引用&改訂します。
あらすじ:
風光明媚な小村に秘められた驚愕の過去とは?

イングランド北西部の小村イルスウェイト。何百年も続くこの村を偶然二人の男女が訪れた。

女は数学者のサム。この村の出身らしい祖母の生い立ちを調べに来たという。
男は歴史学者のミゲル。約四百年前の迫害されたカソリック教徒の調査に訪れたのだ。

村の過去を掘り返そうとするよそ者に村人たちは口を閉ざす。だが、二人の宿泊する〈異人館〉の地下室から古い頭蓋骨が見つかり、やがて各々の家族が関わった驚くべき事件が明らかに

……巧まざる因縁が時空を超えて複雑に絡み合い織りなす物語。本格の大家が皮肉とひねりを効かせて描く会心作。

感想:
いまやヒルの代名詞になりつつある「重厚」という言葉がぴったり来るミステリです。

かと言って、最近のダルジール警視シリーズのように内容的に少し重くなっていて読み難いということもなく、楽しんで読めました。最近のヒルの好きな(本当か?)土着要素も交えている部分が重厚という感じですかね。

出版社の宣伝文句に「幽霊譚、ゴシック説、歴史小説、パズラーなど、あらゆる要素を詰め込んだ重厚なミステリ。」とありますが、どちらかというと、歴史ミステリの色が濃いですね。でも、あれは歴史ミステリにはない要素だなぁ(謎)。

でも、ユーモアやサービス精神たっぷりな内容というのはいつも通りで、ヒルにまだチャレンジしていない方の入門作としてもいいんじゃないかな?

でも、やっぱりダルジール警視シリーズが読みたいなぁ。次で20作目いや19作目だったかな?

ということで、ダルジール警視シリーズでの個人的なベストを上げます。あ、古いのが多いのは、単にハードルが上がっているからだと思います。

1.「子供の悪戯」
ヒルのファンからすると意外かな。アマノジャクなのです。
凝った構成が好き。というか、この辺りからヒルのファンに。


2.「骨と沈黙」
世間一般での代表作はこれですね。
ミステリファンなら必ず読んでおきたい一品


3.「幻の森」
「骨と沈黙」で採った形態、二つの事件の意外な真相ってやつの完成形ですか。じつは、こちらの方が良くできているのかもと思ったりします。

2007年1月18日 (木)

「赤髯王の呪い」ポール・アルテ★★★半☆

N6baksmh 「赤髯王の呪い」ポール・アルテ
早川書房(ポケミス1790) ISBN:4-15-001790-5

気付いた方もいらっしゃらないでしょうが、ここの書評では基本的に新刊しか紹介していないのです。その禁を破ってポール・アルテです。

だって、最近新刊読んでなくって。(汗)

ポール・アルテは、フランスのミステリ作家で、良く「フランスの新本格ミステリ」と称されます。
カーを模したような不可能犯罪にこだわった作風を特徴とし、シリーズ探偵のツイスト博士はフェル博士そのままだともH・M卿とも言われています。

この『赤髯王の呪い』は、ポール・アルテのデビュー作というか第一作目です。私家版として55部だけ作られ、アルテの人気が出たため、後の1995年に正式に出版されたとのことです。

まぁ出版されなかったのですから、後の長編第1作『第四の扉』などより優れているとは言い難いですが、これはこれなりに面白い本です。特に表題作の「赤髯王の呪い」は、日本の新本格作家が得意とする技巧との共通点が見れて、興味深いですね。
以下、それぞれの短編の一言コメントを。

「赤髭王の呪い」
あらすじ:
1948年ロンドン。エチエンヌは故郷アルザス在住の兄から届いた手紙に驚愕する。ある晩、兄が密室状態の物置小屋の中を窓から覗いてみると、16年前“赤髯王ごっこ”をしたために呪いで刺殺されたドイツ人の少女エヴァの姿があったというのだ。エチエンヌは友人から紹介された犯罪学者ツイスト博士に、当時の状況を語り始めるが……。
感想:
ポール・アルテとツイスト博士の実質的なデビュー作です。
これを読んでフェアというかアンフェアと思うかとは聞きません。現在としてはかなり使い古されたトリックです。
でもカーを模したと思われる雰囲気がそれを補っています。なかなか楽しめます。

「死者は真夜中に踊る」
密室で死体が踊るお話し。
行儀よくできていますが、あまり好きではありません。

「ローレライの呼び声」
雪上の足跡という、カーの代名詞のようなシチュエーションのお話。
大胆なトリックで、クイーンの「神の灯」を思い出しました。

「コニャック殺人事件」
フランス人のためのミステリですね。

ということで、やっぱり最初の『第四の扉』の印象が強くて、あれを超える作品は難しいなぁ。

2006年11月16日 (木)

「ソフトタッチ・オペレーション」西澤保彦★★★☆☆

Dtnen8_f 「ソフトタッチ・オペレーション」西澤保彦
神麻嗣子の超能力事件簿 講談社ノベルス ISBN:4-06-182507-0

久しぶりですね、神麻嗣子というか<チョーモンイン>シリーズ。
2年ぶりですか。
しかし、表紙の水玉さんの神麻さん、かわいくないぞー。

ご存じない方のために<チョーモンイン>シリーズの説明をば簡潔に。

<チョーモンイン>とは、「超能力者問題秘密対策委員会」の通称で、超能力を悪用した犯罪を解決するための組織です。
その捜査員である神麻嗣子(かんおみ つぎこ)ちゃんがミステリー作家の保科匡緒(ほしな まさお)や警察警部の能解匡緒(のけ まさお)とともに、超能力を用いて行われた不可能の捜査に挑むのがこのシリーズです。

と書くとSFチックですが、要は、超能力を肯定してそれを使った不可能犯罪を推理小説仕立てで見せる、本格推理小説です。

例えば、「ある密室で殺人が行われる。チョーモンインの調査では、その殺人が行われた時間にテレポテーションが使われたのが分かっているけれど、それは部屋の外から中への一回だけ。では、犯人はどうやって密室から外へ出たのか?」なんてミステリです。

西澤さんは、よく変格推理作家なんていわれますが、その本領発揮といえるシチュエーションに凝った作品です。

今回も例の敵との対決はなしにした短編5編です。安心してください、というかシリーズを進める気があるのかな?

とはいえ、神麻さんが活躍する話は先頭の「無為侵入」のみ。
その他は、いつものレギュラーメンバーはほとんど活躍しないんですよね。「生贄を抱く夜」も確かそうだったと思うのですが、そろそろ西澤さんこのシリーズに飽きてきていないかい?

まぁ、前回と今回は、タイトルが漢字四文字でないので、番外編なのかもしれませんが。「変奏曲<白い密室>」や「ソフトタッチ・オペレーション」は、ある作品のオマージュなので、完全にそうでしょう。

ということで、次回こそ神麻さん大活躍でお願いします。

2006年10月12日 (木)

「12番目のカード」ジェフリー・ディーヴァー★★★★☆

Vov1ig2p 「12番目のカード」ジェフリー・ディーヴァー
文芸春秋 ISBN:4-16-325290-8

待ってました!
ミステリファンお待ちかねのリンカーン・ライムシリーズの最新刊の登場です。
さて、睡眠不足を覚悟して、ジェットコースターに乗り込むとしませうか。

文芸春秋からのあらすじを引用します。
『単純な女子高生強姦未遂事件が、実は米国憲法の根底をゆるがす140年前の陰謀に結びついていた。ライムの頭脳が時空を越える!』

なんのこっちゃって感じですが、ジェフリー・ディーヴァーの小説の特徴である、細かい描写やミスリードを誘うテクニックの連発、そして何よりも二転三転するプロット(どんでん返し)をネタバレしないように紹介するのは難しいです。

この「12番目のカード」は、リンカーン・ライム シリーズの6番目の作品です。一番有名なのは、映画にもなった『ボーン・コレクター』ですかね。原作の方が10倍面白いですが。

ということで、リンカーンライムシリーズの紹介をしておきます。

このシリーズの主人公であるリンカーン・ライムは、引退した元NY市警科学捜査部長です。ただし、その引退した理由が、事故によって四肢麻痺になり、首から上と左手薬指が動かせるのみになったたためです。現在はNY市警特別顧問として、難事件解決にその頭脳と経験を有効に活用しています。言うなれば、究極の安楽椅子探偵と言えます。

しかし、この分厚い長編を支えるためには、ワトソンではありませんが、彼の手足となって活動する人物が必要です。本シリーズでその役目を担うのが、女性巡査アメリア・サックスです。

ライムとサックスのコンビは、科学捜査を武器に、凶悪な犯罪者を追い詰めていきます。その過程が、ライムの視点、サックスの視点そして犯人の視点を交差させながら、ときにはミスリードを誘いながら展開する様は、まさに“ジェットコースター”です。読み始めたならやめられない。そんな、超お勧めの小説です。

ということで、6冊のシリーズですが、最初から読まれることをお勧めしますが、個人的なランキングを。

1.「コフィン・ダンサー」
このシリーズの特徴であるライムの分析・推論が一番嵌まっているのがこれだと思います。犯人像も秀逸。
2.「ボーン・コレクター」
記念すべきシリーズ第1作。おぞましい犯人像としては、シリーズ1。
3.「魔術師(イリュージョニスト)」
4作目の「石の猿」がいま一つだったのですが、これは最高!

とまぁ、そういうことで、この「12番目のカード」はどうでしょうか?

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

はっきり言って、前作の「魔術師(イリュージョニスト)」が秀逸だったこともあって、今一つの感はあります。ただ、シリーズの中での話で、他のミステリと比べると抜群に面白いです。直前に読んでいたのが「邪魅の雫」で、これが全然進まない話だったので余計にそう感じたのかもしれません。

リーダビリティはいつも通りですし、ミスリードによるどんでん返しにもはらはらどきどき。

では何が今一つかというと、ライムが活躍しないのですよ。彼の分析・推論があまりなく、周りのメンバーの活躍や犯人たちの墓穴?で謎が解けていきます。まぁ歴史ミステリとして、過去の謎を解くところに面白みを感じなかったので、余計にそう感じたのかもしれません。

それと、ラストに出てくる真犯人があまりにも唐突です。実行犯の“アベレージ・ジョー”がすごくよかったので、もっと最後まで活躍?させても良かった気がしますが、さすがにあの人物造形では動かし辛かったのかもしれません。

さて、次の「Cold Moon」はシリーズでも最高クラスの面白さらしいので期待しましょう。

2006年10月 5日 (木)

「邪魅の雫」京極夏彦★★★半☆

5qjvwb8g 「邪魅の雫」京極夏彦
講談社ノベルス ISBN:4061824384

ああぁ、肩が凝った。
重いですねぇ、それでも817頁ですか。千頁は越えていないのですね。『絡新婦の理』の記録も越えなかったようですが、良い筋力トレーニングになりました(笑)。

あらすじを講談社BOOK倶楽部から引用。
『連続する毒殺事件にあの男は……?

「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「――自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」
昭和28年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱(こまね)く中、ついにあの男が登場する!「邪(よこしま)なことをすると――死ぬよ」』

久しぶりの妖怪シリーズです。『陰摩羅鬼の瑕』から3年振りですか。ずいぶん待ちましたよ。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

はっきり言って、今までのシリーズの中では今一つだと思います。

ネタ的にも結構早くからバレバレだし(消去法で犯人が分かるのはどうかと思うぞ)、謎解きというか京極堂の憑き物落としもフェアプレイではなく、しかもただの説明だし。落とせていないのじゃないのか?

まぁ、このシリーズも長く続いているので、キャラ小説になってきているところがありますが、今回は榎木津があまり活躍しません。そういう意味では、小説の中身で勝負しているとも採れて、心意気は買いますが。(でも、この小説はやはり榎木津の物語でした。)

小説の構成的には、同じ出来事を視点(小説内の言葉を使えば「世間」)を変えて繰り返し見せるという展開でした。そのちょっとずつのずれが謎となり“不思議”に見えるというものです。
でもねぇ。やっぱり飽きるんですよ。事件の犯人でも被害者でも探偵でもない関係者の視点で(いや実は違うのですが)、縁ばかりをなぞっていても盛り上がらないんですね。だから、青木くんが出てくる部分だけ面白い、ということになってしまいます。青木くんは、株を上げましたね。

と腐しましたが、普通には楽しめました。やっぱり榎さんが暴れないと、楽しめない体になっているのかもしれません。(汗)

2006年6月29日 (木)

「さよなら妖精」米澤穂信★★★☆☆

I1kq5apq 「さよなら妖精」米澤穂信
創元推理文庫 ISBN:4488451039

図らずしも、米澤穂信のミステリが2本並びました。きっと東京創元社の米澤穂信を売らんかなの策略に嵌まっているのでしょう。
そんなことしなくても、文庫は全部持っているのに、あ、半分は角川文庫か(笑)。
ということで。

あらすじ:
時は1991年4月。時代が大きなうねりを打ち始めたころ。
守屋路行が住む藤柴市には、長雨が降り続いていた。

彼は、雨宿りをしていた一人の少女に出逢う。彼女の名前は、マーヤ。日本のことを学ぶため、ユーゴスラビアから来たという。

彼女は、守屋たちに常に問いかける。「哲学的な意味はありますか?」

彼女が自分たちの国に新しい何かを見出すため、何かを学びとろうとするその言葉は、守屋たちの周りにある謎を炙りだす。

そして、そんな彼女に、彼女が作り出そうとする新しい何かに、守屋は惹かれていく。

しかし、彼女の滞在期間である2ヶ月はすぐに訪れる。内戦が勃発した母国に帰ろうとするマーヤに対し守屋は...。

感想:
世間一般では、米沢穂信の出世作らしいです。でも『氷菓』のころから彼の作品を読んでいた藍麦としては、ちょっと違うなぁという感じです。

米沢穂信は、本格ミステリの中でも北村薫の流れを汲む「日常の謎」と言われるジャンルを得意にしている作家です。でも、彼の作品が他の「日常の謎」作家と違います。
どこかと言うと、簡素とも言える余分なものをそぎ落とした文章でしょう。言い換えれば文章に暖かみがない。冷めているといってもいいかもしれません。ハードボイルドに近いかもしれない。

登場人物もどこか冷めた高校生が中心です。今回も守屋も太刀洗も、そして実はマーヤも熱くなれないどこか冷めたところのある青年ばかりです。そんな彼らを最後まで救いを与えずポーンと突き放して足掻かせる。それが、米沢穂信の作品に共通する流れです。

今までの作品(あ、「さよなら妖精」は単行本の文庫化だから時期的には少し前ですね)では、その文章とジャンルとのミスマッチを楽しめたのです。でもこの作品では、物語りの重心がミステリから青春ドラマに移っている気がします。なので、ミステリ至上主義者の藍麦とは噛み合わない。
謎解きはおまけで、謎解きもなっていませんからね。むしろ謎解きを最後の一つだけにして短編にしてしまった方が、藍麦の好みに合ったかも。別に藍麦の好みに合わせて小説を書く必要はありませんが。

でもこれも、米沢穂信への藍麦の期待が大きいから出てくるグチかもしれません。小市民シリーズの続きを早めにお願いします(笑)。

2006年3月28日 (火)

「QED 神器封殺」高田崇史★★★☆☆

Oapiuvsf 「QED 神器封殺」高田崇史
講談社ノベルス ISBN:4-06-182464-3

出版されてすぐに買って読んだはずなんだけれど、病気したりなんだかんだで、感想を書いていませんでした。
いや、読んだ本全部の感想を書く気は、さらさらありませんが、セットの前作の感想を書いてしもたので。

出版社の公式紹介はこちら
あらすじは、ここを見てね。

大雑把に言うと、前作の「QED〜ventus〜熊野の残照」の続編というか和歌山が舞台です。でも、殺人がそこで起きるだけ。本当の舞台は...読んでのお楽しみ。

今回のテーマは『三種の神器』。藍麦は丁度興味があって調べていたタイミングだったので、ジャストフィットなテーマでした。
ちょっと興味を持って読んでしまった。でも、それだけなら学術新書で十分楽しめるんだけれどね。

ところで、和歌山を舞台にしてやっている割りには、今一つ風土感に欠けるというか、これなら東京で事件を起こしてもいいんぢゃない?犯人のこだわりだけを示せればいいんだから。まだ前回の熊野の方が雰囲気だけは出ていましたよ。

さて、今回は袋とじという趣向なのですが、全然効果が上がっていません。だって誰もわかるわけがない謎解きですから。ですから、意外性のある結末と言えないし。

袋とじという趣向は、ビル・S.バリンジャーの『歯と爪』が最初だと思うのですが(『歯と爪』は、袋とじを破らずに返せば、返金を保証していた)、やっぱりあれを超えるものはないですね。藍麦は、バリンジャーの作品は全般に好きですが、どれを読んでも最高です。

話がそれました。
今回、今後の常連キャラクターとなると思える「毒草師・御名形史紋」が登場します。シリーズの名探偵役の「桑原崇」のライバルだと思います。でもねぇ、崇と書きわけが全然出来ていない。崇が二人いても仕方がないと思いますよ。

まぁ、キャラになれているので読みやすいです。今後も買ってしまうんだろうなぁ。

2005年9月15日 (木)

「猫丸先輩の空論」倉知 淳★★★☆☆

Mgefudin 「猫丸先輩の空論」倉知 淳
講談社ノベルス SBN:4061824465

猫丸先輩シリーズの最新巻です。

このところ相変わらずの日常の謎を解くパターンの短編集です。猫丸先輩の長編も久しぶりに読んでみたいなぁ。

猫丸先輩は、こんな名探偵(?)です。
『本名は不明だし、年齢も不詳。大学を出て10年ぐらい経っている八木くんが「先輩」と呼ぶところから、それより上と思われますが、外見は、仔猫みたいなまん丸い目が特徴の中学生にも見える童顔。背が低いことを気にしているらしい。アルバイトで生計をたてているらしい。

最近は、日常の謎を解きながら、人助け(?)もしたりします。』

まぁ、内容は猫丸先輩の名推理ならぬ名推測が冴えるもので、日常の謎物が好きな人は読んで損はないでしょう。もう少し、どたばたに徹してもいいかも。

このシリーズのもう一つの特徴は、タイトルがパロディになっていること。

藍麦なりに推測します。

・「水のそとの何か」
 →「水のなかの何か」シャーロット・マクラウド
・「とむらい自動車」
 →「とむらい機関車」大阪圭吉
・「子ねこを救え」
 →??韓国映画??
・「な、なつのこ」
 →「ななつのこ」加納朋子
・「魚か肉か食い物」
 →「煙か土か食い物」 舞城 王太郎
・「夜の猫丸」
 →「夜の蝉」北村薫??

「子ねこを救え」がしっくりこないなぁ。

2005年8月25日 (木)

「QED〜ventus〜熊野の残照」高田崇史★★☆☆☆

A6vzetcw 「QED〜ventus〜熊野の残照」高田崇史
講談社ノベルス ISBN:4-06-182440-6

出版社の公式紹介はこちら
あらすじは、ここを見てね。

高田崇史のQEDシリーズの最新刊です。
最近、QEDシリーズにもシリーズ内シリーズができたようで、『ventus』(風?)と銘打たれています。これはその2冊目。

藍麦が読んだ限りでは、事件に重きを置いたノーマルなミステリに近いものが無印。歴史ミステリに重きを置いた事件らしい事件が起きないものが『ventus』シリーズという感じがしています。

今回の話は、熊野を舞台に、高田氏お得意のその暗部を炙り出すという構成になっています。熊野の暗部解明がメインかな。『ventus』なので、事件らしい事件は起きませんが、一応<自主規制白文字>叙述トリックを使って、殺人事件を絡めてあります。が、如何せんそれが本編の歴史解明というか、「たたる」桑原祟の解説とつながって来ない。作者はたぶんつなげているつもりだろうけれど。shock

最近のQEDシリーズ全部に言えることだけれど、事件が本当に取ってつけたようになっていて、学術新書を読んだ方が面白いのではという感じなんですよね。sad キャラクターがいいのと語り口がうまいのでまだ読ませるのですが、どんどん悪化している気がするので、そのうち読まなくなるかも。

今回の熊野なんて最高の素材を使いながら、やっていることは観光地周り(しかも説明が薄っぺらい)と、初めから回答を持っているたたるの解説だけなんだよね。もう殺人事件とかは捨てて、歴史ミステリに特化してしまった方が面白くなりそうな気がする。やっぱり探偵は、謎を追わなくっちゃね。それが安楽椅子のパターンでも。

歴史ミステリとしては、高木彬光の「成吉思汗(ジンギスカン)の秘密」(ハルキ文庫、藍麦が読んだのは角川文庫版)とか、ありきたりだけれどジョセフィン・テイの「時の娘」(ハヤカワ・ミステリ文庫)がお勧めです。smile

2005年8月19日 (金)

エラリー・クイーンの国際事件簿」エラリー・クイーン

Apgbzkjg 「エラリー・クイーンの国際事件簿」エラリー・クイーン
創元推理文庫(Mク-1-31)

出版社の公式サイトはここ。

7月に出ると分かってから、ずーっと楽しみにしていたのですが、何日出版か知らなくて、買い損ねたかと延々探し回ってしまいました。だって、そんなに売れる本ぢゃなし、出版数も少ないと思ったんですよ。

ところが、出版されるや平積み状態。別に探偵エラリー・クイーンが謎解きをする本ではないんですよ。皆さん分かっています?クイーン好きが、コレクター趣味で買うならばともかくねぇ。shock

ということで、中身を簡単に紹介しておくと、本邦出版(短編単独では紹介されたものはあり)『エラリー・クイーンの国際事件簿』『事件の中の女』の2集と、オプション2編を追加したものです。納められている話は実話であり、エラリー・クイーンが登場しても案内係の狂言回しです。独自の考察を加えるわけでもありません。

話は全体で41話入っていますが、藍麦が読みたかったのは実は2話だけで、それが読めたのは僥倖でした。まさに、北村さんが『ニッポン硬貨の謎』を出版してくれたおかげですね。(藍麦は、北村さんの出版に合わせて出版が決まったと思っています。)

藍麦が読みたかったのは、帝銀事件を扱った「東京の大銀行強盗」とエラリー・クイーン誕生のきっかけになったといわれている「あるドン・ファンの死」です。

内容的には、後期というか4期の話が好きな人にはお勧めしておきますが、初期の謎解きが好きな人や、中期のちょっと洒落た短編を期待すると、肩すかしに合うでしょう。

恒例の「エラリー・クイーン」作品の藍麦的ベスト3を選ぶと...
(論理の展開が好きなので偏っています)

1.Xの悲劇
いや、「Yの悲劇」の間違いではありません。世の中の偉い人がこぞって「Yの悲劇」を押す風潮には納得できませんので。

2.オランダ靴の謎
国名シリーズではこれかな。一番論理的だと思うので。

3.エラリー・クイーンの新冒険
なんといっても「神の灯」ですね。クイーンは短編の名手です。

2005年7月29日 (金)

「ニッポン硬貨の謎」北村 薫★★★半☆

Rynmiyk2 「ニッポン硬貨の謎 −エラリー・クイーン最後の事件−」北村 薫
東京創元社

藍麦は、北村 薫センセエラリー・クイーン大先生は別格で、一時尊敬する人って学校で聞かれたときに、エラリー・クイーンって答えていたほどです。smile

今回の「ニッポン硬貨の謎」は、エラリー・クイーンの未発表原稿が発見され、それを北村 薫せんせが翻訳したという設定のパスティーシュものになっています。

国名シリーズには、ご存じの通りすでに「ニッポン」が付けられたものがあります。まぁ、これはエラリー・クイーンファンの方なら常識であるように、実際の国名シリーズではありません。ということが、北村 薫せんせにこれを書かせた気がします。

中身は、ミステリなので多くは語れませんが、フレデリック・ダネイよろしく日本を訪問したエラリーが事件に遭遇し、それを解決するという形式になっています。ただ、多くの国名シリーズが長編なのに対し、実際には中編といった長さです。(まぁ一応初稿なので、これから加筆されるという設定のようですが)

しかも、初期の傑作である国名シリーズのような鮮やかなロジックによる謎解きではありません。謎解きには、かなり無理があると思います。それを期待して読むと肩すかしに逢うでしょう。

あくまでも、エラリー・クイーン ファンのための評論的な位置付けだと思います。エラリー・クイーン ファンで国名シリーズと聞くだけでわくわくするような人以外は、読まなくてもいいと思います。たとえ北村 薫ファンでも。ただ、エラリー・クイーン ファンの人は、一食抜いても読む価値がありそうです。特に本筋の謎解きよりも、『シャム双子の謎』の謎解きを中心としたエラリー・クイーン論は必読です。

藍麦は、さっそく国名シリーズ(当然創元ミステリ文庫版)で、確認してしまいました。smile

2005年5月30日 (月)

「編集者を殺せ」レックス・スタウト その2★★★☆☆

見つけましたよん。

「編集者を殺せ」レックス・スタウト−早川ポケットミステリ

スタウトの未訳の中では傑作ということでしたが、どうかなぁ。ネロ・ウルフシリーズが好きで読んできている人には、アーチーがかなり活躍?するので面白くは読めるけれど、初めてネロ・ウルフシリーズを読む人にはお勧めできないかな。結構あらが目立つし、特に動機。ウルフが活躍(いや元々事務所から出ないひっきーなので、行動的に活躍するわけではありませんが)しないし、推理も行き当たりばったりぽいし。

rainここからネタばれ

推理の根拠になるタイプライターと宛て先の書き直しは、ウルフの推理披露まで全然事前に提示されていない事実なので、非常にアンフェアです。まぁ、ネロ・ウルフシリーズが、がちがちの本格かと言われると少し違いますが、ここまで露骨だといただけません。

ネタばれ終わりsun

でも、藍麦的には、ウルフ一家(やくざだな(^_^;)にあえたので、ほどほど満足です。もっと、未訳を紹介してほしいなぁsmile。お願いしますよ、早川さん。heart

2005年4月24日 (日)

「編集者を殺せ」レックス・スタウト

見つけられないんですよ〜。

「編集者を殺せ」レックス・スタウト−早川ポケットミステリ

ネロ・ウルフシリーズの多分第14番目長編。もう出来/不出来なんて関係なく読みたい!ネロ・ウルフシリーズって日本では虐げられていて、半分も本になっていない。以前はEQMM(エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン)に翻訳が載っていたりしたんだけれど、EQMMが休刊になっちゃったからなぁ。そのためか、早川ポケットミステリで一昨年ぐらいから発行してくれるようになったんだけれど、ポケミス自体売っている店少ないからなぁ。10軒近く探してないということは、お取り寄せかなぁ。

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